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“黄色いベスト運動”、警官による暴力行為を映し論争を呼んだドキュメント「暴力をめぐる対話」9月24日公開

2022年8月10日 11:00

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黄色いベスト運動を映す
黄色いベスト運動を映す
(C)Le Bureau Jour2Fete 2020

2018年に地方都市から瞬く間にフランス全土へ広がった“黄色いベスト運動”と警察と市民の衝突を考究するドキュメンタリー映画「暴力をめぐる対話」が、9月24日から公開される。

カンヌ国際映画祭2020「監督週間」に選出され、世界で論争を呼んだ本作は、2018年からフランス全土で政権に抗議を続ける“黄色いベスト運動”の対峙、衝突、警官による武力行使の記録映像から人間や国家が抱えるジレンマを徹底追及。その「正義」について問いかけるドキュメントだ。

“黄色いベスト運動”は、 燃料価格、生活費高騰による社会的不平等に対する怒りと不満が高まるにつれ抗議はときに破壊行為へと激化。2019年3月16日にはパリで200人以上が警察に拘束され、衝突は今日まで続く。監督のダビッド・デュフレーヌは、警官による暴力行為を市民がTwitterに投稿・報告する “Allo Place Beauvau”をWEB上で管理する中で、多くのデモが抑圧の対象となり、死傷者を生む凄惨な武力鎮圧の増大を目の当たりにする。

現在も世界中の国々で警察と市民の衝突から血が流れる事件が起きている。この民主主義国家の存続をかけた重要な問題に対して、本作は傷を負った市民や警察関係組織、弁護士、社会学者、心理セラピストほか24人にデモの現場を映した数多の映像を提示。対話を促し、疑問を語り合いながら、正義と呼ばれる「暴力」の原因と結果を考究していく。

9月24日からユーロスペースほか全国順次公開。

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