生きるためウクライナを去った体操選手の少女のドラマ「オルガの翼」9月3日公開
2022年8月5日 15:00
ウクライナのユーロマイダン革命を背景にした映画「オルガの翼」が、9月3日公開される。生きるため祖国を去った体操選手の少女が自らの運命を切り拓いていく姿が描かれている。
2013年、キーウ。15歳の体操選手オルガは欧州選手権出場を目指し練習に励んでいたが、ヤヌコービチ大統領の汚職を追及するジャーナリストの母とともに何者かに命を狙われ、ウクライナを離れることに。父の故郷であるスイスのナショナルチームに入った彼女は、変わり果てていく故郷の様子をSNSを通じて目撃する。家族や友人が傷つく姿を遠くから見ることしかできない中、オルガ自身は欧州選手権出場のためウクライナの市民権を手放さなければならず……。欧州選手権出場歴のある現役アスリートの主演アナスタシア・ブジャシキナをはじめ、選手役のキャストにはプロのアスリートたちが起用されている。
マイダン革命とは、ウクライナで起きた市民運動。2013年11月に首都キーウにある独立広場に市民が集まり出したことをきっかけに、2014年2月に親ロシア派のヤヌコービチ大統領の追放へとつながった。革命の結果、東部2州は独立を「宣言」し、2022年2月にロシア軍が侵攻することになった。本編での革命の映像は、実際にデモ参加者がスマートフォンで撮影したものを使用している。
1994年生まれ、スイス出身の新鋭エリ・グラップは、初長編監督作にしてカンヌ国際映画祭SACD賞を受賞。 2015年、マイダン革命を経験したウクライナのバイオリン奏者による実話に深く心を動かされたグラップ監督は、2016年に脚本執筆をスタートさせ、5年の年月をかけて本作を完成させた。
主演のブジャシキナは、2022年2月のウクライナ侵攻を受け、危険な状況に晒されたため、スイスに移住するという、奇しくも映画の主人公と同じ状況になっている。体操シーンの撮影は練習のペースに合わせて行われ、ドキュメンタリーかと見紛うほどだ。少女たちの呼吸、情熱、目線、ためらい、ミスなど、競技の合間の繊細な表情も見事にすくい取っており、このほど公開された予告編でもその姿を確認できる。
9月3日から渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。
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