小津安二郎監督「風の中の牝鶏」ベネチア国際映画祭クラシック部門選出
2022年7月21日 20:00

小津安二郎監督の戦後2作目作品「風の中の牝鶏」(※鶏は旧字体、1948年製作/英題:A Hen in the Wind)が、8月31日(現地時間)から開催される第79回ベネチア国際映画祭クラシック部門に選出され、ワールドプレミア上映される。今回で小津監督作品のデジタル修復版が世界三大映画祭クラシック部門へ選出されるのは、2013年のベルリン国際映画祭「東京物語」以来、9作目となる。
日本を代表する映画監督・小津安二郎。その人気や評価は今なお色あせることなく、2012年のイギリスの映画雑誌「Sight&Sound」誌で世界の映画監督が選ぶ映画作品として1位に輝くなど、多くの世界中の映画人や映画ファンから高い支持を得ている。
本作は、2023年に生誕120周年を迎える小津監督の戦後2本目の作品として戦後間もない時期に製作され、戦後の日本が抱える厳しい現実に焦点を当て、苦悩する女性の姿を描いた異色作。主演の田中絹代の迫真の演技は鬼気迫り、クライマックスの階段落ちのシーンは観るものを圧倒。小津作品の中でもひときわ異彩を放つ作品であり、後期の小津調のスタイルに到達する前夜の、感情がぶつかり合う描写は注目に値する一作となっている。共演は佐野周二、三宅邦子、笠智衆ら。
海外から高い評価を受け「スパイの妻」で第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督も、2020年の松竹映画100周年の記念サイト“100年の100選”で、本作を好きな松竹映画の1本に選ぶなど、小津監督の代表的な作品とは一線を画しながらも、多くの映画人から高く評価されている作品だ。
ベニス・クラシックスは、2012年に設立されたベネチア国際映画祭の一部門で、過去1年に復元されたクラシック作品の中から、特に優れた作品が選出される。今回、日本映画からは他に「殺しの烙印」(鈴木清順監督)、「神々の深き欲望」(今村昌平監督)の計3作品が選ばれている。
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