ドゥニ・ビルヌーブの出世作「灼熱の魂」デジタルリマスター版が8月12日公開
2022年6月28日 11:00

「DUNE デューン 砂の惑星」「ブレードランナー 2049」「メッセージ」などハリウッドで最も注目される監督のひとりとなったドゥニ・ビルヌーブの出世作であり、2011年に公開されるや世界を驚愕させたヒューマンミステリー「灼熱の魂」のデジタルリマスター版が、8月12日公開される。
本作は、第83回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カナダ版アカデミー賞であるジニー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など8部門独占を果たしたほか、30か国以上の映画祭で上映され高評価を獲得。当時、海外メディアも「アカデミー賞は本作が受賞すべきだった!」(ウォール・ストリート・ジャーナル)、「本物の映画!素晴らしい叙事詩」(タイムマガジン)、「間違いなく2011年ベスト映画!」(メトロ)と絶賛している。
原作は、レバノン出身の劇作家ワジティ・ムアワッドによる戯曲「Incendies」。公開から10年以上経った現在の視点から見ても、胸を痛めずにはいられない民族や宗教間の紛争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていった女性ナワル・マルワンの魂の旅が描かれる。胸を引き裂かれるほどの圧倒的なインパクトのみならず、残された姉弟が自身の出生にも関わる秘密を紐解いていくミステリーとしても超一級の作品をスクリーンで堪能できる貴重な機会となる。
初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワンは、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌとシモンにも心を開くことがなかった。そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去った。その2通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった……。
8月12日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開。
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