加藤紗希監督「距ててて」が好評につき上映延長と全国へ拡大決定
2022年6月3日 21:30

5月14日よりポレポレ東中野で公開された加藤紗希監督作「距ててて」が、好評につき、6月10日まで上映延長となった。また神戸の元町映画館、京都みなみ会館、名古屋のシネマスコーレでの公開が決定。先に決定した長野の上田映劇、福島・湯本のKuramotoといわきPITとあわせて、全国5カ所で拡大上映される。
「距ててて」は、写真家を目指すアコとフリーターのサンの噛み合わない共同生活、そして2人が出会う人々が織りなす、日常の中の違和感や小さなおかしみを4章構成で描いた作品。映画美学校アクターズコースで出会った加藤と豊島晴香による創作ユニット「点と」が製作した初の長編映画となる。
第41回ぴあフィルムフェスティバルのPFFアワードに入選した短編映画「泥濘む」(2018)に続いて監督・加藤と脚本・豊島がタッグを組み、2人は主演も務めている。第43回PFFアワードで観客賞を受賞しほか、「第22回TAMA NEW WAVE」や「第15回田辺・弁慶映画祭」のコンペティション部門に入選するなど、自主映画や若手映像作家の登竜門とされる国内の主要映画祭で高い評価を得た。共演は釜口恵太、神田朱未、高羽快、本荘澪、湯川紋子。
「週刊文春CINEMA! 2022夏号」で取り上げられ、渋谷クロスFMの番組「渋谷・映画スクランブル」へのキャストの出演が話題になるなど、自主制作映画でありながらも、注目度が高まり、好評価となっている。ポレポレ東中野での上映の最終週では、延長を記念して、上映後に加藤や豊島、共演者らが登壇するトークショーの実施が予定されている。

なお、Tシャツやトートバッグなど本作のオリジナルグッズ9種類の販売が、SUZURI(https://suzuri.jp/hedatetete_movie)でスタート。いずれも加藤監督がデザインしたこだわりのグッズとなっている。さらに、劇場では「距たり」をテーマにしたZINE「○凸」(読み:えんとつ)が販売。創作ユニット「点と」と、映画のメインビジュアルなどを手がけるデザイナーの一野篤が発行、映画の出演者である高羽やウンゲツィーファの主宰者である演劇作家の本橋龍らが参加した一冊だ。
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