今村夏子デビュー作を映画化「こちらあみ子」 青葉市子の主題歌が流れる予告&新場面写真9点
2022年6月3日 18:00

芥川賞作家・今村夏子氏のデビュー作を映画化する「こちらあみ子」の、音楽家・青葉市子による主題歌「もしもし」が流れる予告編と、新場面写真9枚がお披露目された。
原作は、「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村氏が、2010年に発表した処女作「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)。第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞をダブル受賞した。主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりだが純粋なあみ子の行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程が、少女の無垢な視線で鮮やかに描き出されている。
(C)2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズあみ子を演じるのは、応募総数330人のオーディションで見出された新星・大沢一菜(おおさわ・かな)。圧倒的な存在感で、“あみ子の見ている世界”を体現する。井浦新が父親役、尾野真千子が母親役を担う。大森立嗣監督をはじめ、日本映画界をけん引する監督たちの現場で助監督を務めてきた森井勇佑が、本作で監督デビュー。原作小説と出会って以来、映画化を熱望してきた森井監督が、原作にはないオリジナルシーンや、ポップでグラフィカルな映像描写を交え、物語を紡いだ。
本作で、自身初となる劇伴を手がけた青葉。主題歌「もしもし」は、青葉によるピアノ演奏と歌唱で構成された、子守唄のように柔らかく優しい1曲だ。予告編では、あみ子を優しく抱きしめるような青葉の歌声とともに、得体の知れない寂しさを抱えながらも、真っ直ぐに生きるあみ子の見つめる世界が立ち上がっている。「たのしいこともさびしいことも――あみ子が教えてくれるのは、私たちが“かつて見ていたはずの世界”」という言葉が、印象的に切り取られている。

さらに、「もしもし」のシングルが6月15日から配信されることも発表された。ジャケットには、あみ子役の大沢が、青葉に直接プレゼントした手描きイラストを使用。同曲のミュージックビデオのディレクションを、森井監督が手がけた。
(C)2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズ
(C)2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズ新場面写真には、誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに語りかけるあみ子、仲むつまじい様子の両親を活写。さらに、原作でも印象的なキャラクターで、広島で開催されたオーディションで選出された奥村天晴扮するお兄ちゃん、憧れの同級生・のり君(大関悠士)、同じく同級生の坊主頭(橘高亨牧)の姿も切り取られている。
「こちらあみ子」は、7月8日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
(C)2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズ
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