のん、門脇麦&大島優子と三姉妹に 高橋ツトム「天間荘の三姉妹」が実写映画化
2022年5月17日 12:00
漫画家・高橋ツトム氏(「高」の正式表記は、はしごだか)の代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」の実写映画化が決定し、10月28日に公開されることがわかった。のん、門脇麦、大島優子が三姉妹を演じ、北村龍平が監督を務める。
映画は三ツ瀬という町の温泉旅館「天間荘」を舞台に、人間の生と死、魂、家族や近しい人たちとのつながりをテーマに描く。
本作の構想は、7年前。現在ハリウッドを拠点に活躍する北村監督と、その作風と世界観で熱狂的なフォロワーを持つ高橋。お互いを「盟友」と呼ぶふたりが「これはどうしても映画にしなければならない」と共鳴したことから始まった。その後、社会現象を巻き起こしたアニメーション映画「この世界の片隅に」のプロデューサー真木太郎と、NHK連続テレビ小説「エール」を手掛けた脚本家の嶋田うれ葉の参加も決まり、映画化に向け動き出した。
物語の軸となる三姉妹の三女役には、「この世界の片隅に」の主人公・すずの声優として高い評価を得た、のん。次女役は、大河ドラマから、映画、舞台まで様々な作品で強烈な存在感を放つ門脇。長女役に、近年役者としての表現力と存在感に注目が集まる大島という実力派3人が顔を揃えた。
誰にとっても他人事ではないテーマを、あたたかく、力強く、時に観る者の心に問いかけながら、日常に寄り添う視線から見つめていく作品となり、キャスト、監督陣が熱いコメントを寄せている。
「天間荘の三姉妹」の原作を読ませていただいた時、とても感銘を受けました。
一瞬で奪われてしまった命。残された人達はどう受け止めれば良いのか、まだ終わっていないのです。
原作に込められたメッセージは、ファンタジーの世界として描かれているからこそ強く届くものだと感じ、参加したい、と決めました。
そして、素晴らしいキャストの皆様と演技を交わすことができる喜びもあり大興奮でした。
撮影で共に過ごす時間を重ねる度、本当の家族なんじゃないかと錯覚を起こすくらいに、ご一緒した方々の背中を見るだけで胸が熱くなる、そんな現場でした。幸せでした。大切な方と一緒に、大切な方を思い浮かべながら観ていただけたら嬉しいです。
ついにこの映画の情報が解禁になったことを大変うれしく思います。いつだろうかと、ずっと楽しみにしていました。北村龍平監督と最初のディスカッションをしたときにこの作品への滾る思いと信じる思いなどを受け、とても興奮しました。それはこの作品の世界のような、現実ではないような現実、狭間の世界を実際に体感したのです。天間荘の三姉妹の長女として、みなさまの魂のお立ち寄り心からお待ち申し上げます。
生きること、死ぬこと、そして、その先の世界。
高橋ツトムという比類無き才能が生み出した、魂の救済の物語。
原作と出会ってからの長い長い旅路の果てに、優しく、切なく、温かい、とても特別な映画が生まれました。
天間荘という宿に集まる「ワケあり」な人々。
その一人一人をたまらなく愛おしく感じています。
ひとは生きていく。
いのちよりも長く。
作り手の我々の想いを、観客のみなさんにお届けできる日を楽しみにしています。
「スカイハイ」シリーズは死を扱うストーリーですが、描いていることは常に与えられた人生を精一杯生きるということです。
「天間荘の三姉妹」をご覧になった方の1日が充実していただけたらそれ以上の喜びはございません。
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