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呂布カルマ、シソンヌじろうら出演のネオSFサスペンス 22歳の異色新人監督作「宇宙人の画家」公開

2022年5月13日 15:00

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両目から閃光を放つ少年
両目から閃光を放つ少年
(C)2022,Eiga-no-kai

独特な視点で常に個性的な作品を上映し、話題を集めるカナザワ映画祭が選出した新人監督で、弱冠22歳の新鋭・保谷聖耀の劇場デビュー作「宇宙人の画家」が、7月2日公開される。このほど場面写真とメインビジュアルが公開された。

少年の紡ぐ物語が暗黒の現実を浸蝕し、やがて真実の光を放つ、ネオSFサスペンス。京都大学で宗教哲学を学ぶ傍ら(現在も在学中)、本格的に映画制作を開始。前作「クールなお兄さんはなぜ公園で泥山を作らないのか」が、カナザワ映画祭2020で上映され、グランプリを獲得。それに伴う「期待の新人監督スカラシップ」権で本作を撮り上げた。

ジョン・カーペンターを思わせるサスペンス、タルコフスキー的霊性、「ファンタスティック・プラネット」のようなディストピア世界を随所に彷彿とさせつつも、そのどれにも似ておらず、キャストは、ラッパーの呂布カルマ、お笑い芸人のじろう(シソンヌ)、作家の稲生平太郎、グラビアアイドルの桐山瑠衣ら独特の布陣。加えて仏教や太平洋戦争、満州国などにまつわる偽史的要素も盛り込み、特異な世界を作り上げている。

画像2(C)2022,Eiga-no-kai

ある片田舎の中学校。転校生オサムは、廊下で一人の少年ホウスケが同級生に自作の漫画を汚されているのを目撃する。漫画の題名は「虚無ダルマ」。それは、フリースタイル説法で街を支配する〈虚無ダルマ〉と米国のスパイであるジョージ・ワタナベらが、達磨光現器と呼ばれる謎めいた機械をめぐり繰り広げる暗黒の活劇漫画だった。漫画の世界と現実が次第に混濁していくなかで、ホウスケは〈虚無ダルマ〉の組織で働く謎の青年「マルヤマ」の姿を見る。憑かれたような表情で登校したホウスケは、「宇宙人の画家の絵を見た」と全校生徒に向かって叫ぶ。

7月2日から新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺、7月22日からシネ・リーブル梅田、7月29日からアップリンク京都ほか全国順次公開。

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