ジョン・ワッツ監督、MCU版「ファンタスティック・フォー」から降板
2022年5月8日 19:00

米マーベル・スタジオが製作準備中の新生「ファンタスティック・フォー」から、「スパイダーマン」シリーズで知られるジョン・ワッツ監督が降板したことがわかった。米Deadlineが独占で報じている。
4人の超能力者からなるファンタスティック・フォーは、マーベル・コミックスで最も古株かつ熱烈な支持を誇るスーパーヒーローチーム。2005年に20世紀フォックス(現20世紀スタジオ)が「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」として映画化し、07年には続編「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」が、15年には新たなスタッフ&キャストで製作されたリブート版「ファンタスティック・フォー」が公開されている。
親会社のディズニーが20世紀フォックスを買収したことにより映画化権を取り戻したマーベル・スタジオは、満を持してMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版「ファンタスティック・フォー」に着手すべく、トム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズを世界的大ヒットへと導いたワッツを監督に迎えて製作準備を進めていた。
Deadlineによれば、今回の降板は、シリーズ第1作「スパイダーマン ホームカミング」(17)から、映画興行収入で歴代6位となる18億9000万ドルの世界累計興収を稼ぎ出したシリーズ第3作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」(21)までほぼノンストップで突っ走ってきたワッツ監督が「ひと休みしたかった」という単純な理由。そのため、両者合意のもと友好的なものだったという。
現にマーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は声明で、「ジョンとともに、ファンタスティック・フォーをMCUに迎え入れるのを楽しみにしていましたが、事情は十分に理解できるものですし、近い将来、再び彼と仕事をともにする機会がきっとあると信じています」とサポートを表明。一方のワッツ監督も、「『スパイダーマン』シリーズ3作品を手がけたことは、私の人生を変えるような素晴らしい経験になりました。7年間にわたり、MCUの一部になれたことに心から感謝しています。またいつの日か一緒に仕事が出来るよう願いつつ、MCU版『ファンタスティック・フォー』の完成を心待ちにしています」と述べている。
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