永野芽郁&奈緒「マイ・ブロークン・マリコ」で2度目の親友役 窪田正孝、尾美としのり、吉田羊も出演
2022年4月24日 12:00
![永野芽郁「マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかった」](https://eiga.k-img.com/images/buzz/96240/90a5dcfb9a13d95a/640.jpg)
永野芽郁が主演し、タナダユキ監督が平庫ワカ氏の人気コミックを映画化する「マイ・ブロークン・マリコ」に、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊が出演することがわかった。奈緒は、主人公・シイノトモヨ(永野)の親友で、自ら命を絶つイカガワマリコを体現。永野とは、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(2018)に続く2度目の親友役となった。
原作は、2019年にオンラインコミック「COMIC BRIDGE」で連載が始まると大きな話題を呼び、20年に発売された単行本(全1巻)は即重版が決まるなど、熱狂的なファンを生み出した。また「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞し、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」の第4位にランクイン。21年には文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門で新人賞に輝くなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作としては異例の快挙を成し遂げた。「親友の遺骨を持って旅に出る」という斬新な設定と、読む者に投げかける答えの見つからない問いかけが、多くの人を魅了した。
物語は、鬱屈した日々を送るOL・シイノが、テレビのニュースで親友・マリコの死を知ることから始まる。学生時代から父に虐待を受けていたマリコの魂を救うため、シイノは遺骨を奪うことを決心。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」と誓い、マリコの実家から遺骨を強奪したシイノは、そのまま旅に出ることに。マリコとの思い出を胸に、シイノが向かった先は――。
新たに出演が発表された奈緒がマリコ、窪田がシイノと旅先で出会うマキオに扮する。尾美がマリコに理不尽な暴力を奮い、苦しめてきた実父役、吉田が父の後妻・タムラキョウコ役を務めた。
マリコについて、タナダ監督は「理不尽が押し寄せ、ついに自分を壊すことでしか生きられなくなっていった」といい、そんなマリコ役を奈緒に託した経緯を、「いつも変幻自在に作品の中に存在している俳優が浮かびました。マリコ役を、全信頼を置いて託すことができ、一緒に闘えるであろう人、それが奈緒さんでした」と振り返る。劇中では、共依存とも受け取られかねないシイノとマリコの関係が、過去と現在を行き来しながら紡がれる。奈緒は「盲目的な2人の友情と愛がどこまでも哀しく優しく、この作品はきっと誰かの救いになると感じました」と明かす。
永野と奈緒は、撮影前から本作について話し合いをしていたという。永野は「初めてマリコになった奈緒ちゃんを見て感動しました」「マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかったと思います。最高で最強な相棒でした!」と胸中を吐露。奈緒も「『いつかまた一緒に2人でお芝居をしよう』と約束をした、あの日の夢を叶えることができてとても幸せです」と、喜びを語った。
マキオ役の窪田は、シイノとマリコの関係に触れ、「周りになんて理解されなくたっていい。どこまでも2人で突き進む強さに応援してしまう感情が湧き上がってきました」と語る。タナダ監督は、「ちゃんと傷つき、それでも生きてきた人だからこそ言える言葉を、マキオとして確かに紡げる人、それが窪田正孝さんでした」と、起用の理由を明かしている。
マリコの実父役の尾美は、「畜生の役を振ってもらい、二つ返事で引き受けさせていただきました」と述懐し、「永野芽郁さんの新たな一面が観られます!」と見どころをアピールした。その後妻・キョウコ役の吉田は、「ふがいない僕は空を見た」(12)以来、約10年ぶりにタナダ監督作に出演。「タナダ監督の優しい世界に生きるシィちゃんとマリコの、愛と友情を超越した魂の結びつきが、この世界の誰かの希望となりますように」と、願いをこめた。
「マイ・ブロークン・マリコ」は、22年秋に全国で公開される。キャスト、タナダ監督、原作者・平庫氏のコメント(全文)は、以下の通り。
原作を読む手が止まらず読み終わった後は涙が止まりませんでした。盲目的な2人の友情と愛がどこまでも哀しく優しく、この作品はきっと誰かの救いになると感じました。母の様に愛を持って現場を包んでくださるタナダ監督のもと、永野芽郁さんと「いつかまた一緒に2人でお芝居をしよう」と約束をした、あの日の夢を叶えることができてとても幸せです。沢山の方に届きますように。
撮影が始まる前から「マイ・ブロークン・マリコ」について沢山話し合っていましたが、初めてマリコになった奈緒ちゃんを見て感動しました。マリコが奈緒ちゃんじゃなかったら私はシイノになれなかったと思います。最高で最強な相棒でした!
理不尽が押し寄せ、ついに自分を壊すことでしか生きられなくなっていったマリコ。そんなヘビーな役をやれるのは誰だろうと思った時、いつも変幻自在に作品の中に存在している俳優が浮かびました。マリコ役を、全信頼を置いて託すことができ、一緒に闘えるであろう人、それが奈緒さんでした。シイノとマリコのキャスティングが決まった時、まだ撮影してもいない段階から、二人の姿が鮮やかに見えてくる気がして、時に心が折れそうになるなか、私に大きな力を与えてくれました。この物語のシイノの全ての行動はマリコに起因します。そしてそのマリコの喜びも悲しみも苦しみも、奈緒さんが身を持って体現してくれました。罪もなく、寄る辺もない、けれどそれでも生きようとした二人ぼっちの女の子を、ぜひスクリーンでご覧いただければと思います。
撮影で目撃した奈緒さん演じるマリコがあまりにはかなく、親の健全な庇護のもとにあるべき生身の子どもを感じさせ、あまりに胸が痛んだため思わず駆けて行って抱き締めたくなりました。ですが奈緒さんが演じるマリコのエネルギー、パワーを信じておりますので妄想のハグは妄想のままにして、完成作品のために心の準備をしておきます。
衝撃的な原作に心打たれました。脆くても仲睦まじい2人。簡単に壊れてしまう心と身体。周りになんて理解されなくたっていい。どこまでも2人で突き進む強さに応援してしまう感情が湧き上がってきました。ぜひ劇場でご覧いただければと思います。
マキオはとても好きなキャラクターでした。ちゃんと傷つき、それでも生きてきた人だからこそ言える言葉を、マキオとして確かに紡げる人、それが窪田正孝さんでした。普段は気さくなにーちゃんなのに、芝居に関してはいつだって自分のことを疑える真摯な姿は昔と全く変わらず、そんな人が演じるマキオだったからこそ、放つ言葉に真実味と優しさが溢れたのだと思います。終盤のシーンを撮影していた時、私自身が、窪田さん演じるマキオの言葉に救われた思いがしました。再び作品を作れたこと、それが「マイ・ブロークン・マリコ」だったことは、幸運なことでした。
畜生の役を振ってもらい、二つ返事で引き受けさせていただきました。自分の撮影日数が短かったのと、コロナ禍での撮影の為、密にならず会話を避けなければならなかったのが残念でした。皆さんともっとお芝居したかったです。タナダ監督と話しがしたかったです。永野芽郁さんの新たな一面が見られます! とても良い気分になれると思います。是非見てください。
尾美としのりさんは、私の中でスクリーンの人です。だから尾美さんが現場にいるとついつい「わ、尾美としのりさんがいる!」と思ってしまうのですが、マリコの父が持つ、どうしようもない弱さを、その苛立ちを、尾美さんだったらどんなふうに演じるのか、楽しみで仕方ありませんでした。諸悪の根源のような人物を、何か一つの部品を無くしただけで総崩れしてしまうようなバランスで体現してくださり、この人もまた哀れな人だったのだと気付かされました。スクリーンから放たれる凶暴さと弱さを是非ご覧いただきたいです。
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