人気劇団「ヨーロッパ企画」長編映画第2弾が始動! 新たな“時間映画”に挑戦
2022年4月8日 08:00

京都を拠点に活動する人気劇団「ヨーロッパ企画」が、長編映画第2弾を製作することがわかった。
初のオリジナル長編映画となった前作「ドロステのはてで僕ら」(2020年6月5日公開)は、世界各国の45の映画祭で上映され、18の賞を受賞。21年11月、イギリスでブルーレイ・DVDが発売されると、現地のAmazonで一時1位を獲得。22年1月7日からは、アメリカ・カナダでも劇場公開がスタートした。日本初公開から約2年を経ても、海外のSFファンから注目を浴びている。
長編映画第2弾は、前作に続き、劇団代表の上田誠が原案・脚本を手掛ける、京都を舞台にした“時間映画”となる。脚本を書き上げてからロケ場所を探す従来の方法とは異なり、まずは場所を決め、その構造を活かした物語を立ち上げていく独自の作劇を行う上田。今回は京都でのロケ地を公募することに。ロケ地募集アドレスは「movie@europe-kikaku.com」となる。
また、クラウドファンディングも順次スタートする予定。配給は、下北沢のミニシアター「トリウッド」(共同製作)。今回の発表に伴い、上田、監督を務める山口淳太のコメントも披露された。詳細は、以下の通り。

ヨーロッパ企画でまた、映画を撮ります。
僕たちは舞台でそうしたように。
映画でもひとつひとつ、自分たちのやり方を見つけていきたいと思っています。
思えばずっと前から、「ショートショートムービーフェスティバル」や「京都ニューシネマ」などの自主映画祭で実験を重ねたり。いろんな映像作品や、映画祭に参加させてもらったりと。自分たちなりにトライアルアンドエラーを重ねてきたのだと思います。
僕らがとる映画は「まし」になってきて。長いものを撮れるようにもようやくなりました。
そうして撮った、初めての長編映画が、2020年に公開した前作「ドロステのはてで僕ら」です。
それは慣れ親しんだメンバー・スタッフと、京都ロケで「時間映画」を撮りました。
演劇で培ったやり方を生かすには、と考えて、長回しと、企画性の高いアイデアを選びもしました。
自分たちとしては、確かな成果を得た実感があります。少しずつ、じわじわと。
踏まえて。次もまた、時間映画を撮ります。

皆様のおかげで、ヨーロッパ企画でまた映画を作れることになりました。
前作「ドロステのはてで僕ら」は、出演者・スタッフひとりひとりの奮闘のはてに、生み出すことができた、奇跡のような作品だと思っています。
そんな「ドロステ~」は、コロナ禍にも関わらず、国内外でたくさんの方にご覧いただき、たくさんのエールをいただきました。
ご覧いただいた皆様、映画館の皆様、関わってくださった全ての方々に感謝いたします。
奇跡は2度は起こりにくいものです。
奇跡のような作品を超える挑戦は、また苦難の道を歩むことになりそうですが、不安以上に昂るものがあります。新しい時間映画にご期待ください。
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