ウクライナ情勢を考える映画「クナシリ」 シネマ映画.comで緊急先行独占配信
2022年3月4日 20:00

ロシアが実効支配する地、北方領土の国後島を映したドキュメンタリー映画「クナシリ」が、ロシアのウクライナ侵攻を受け、3月11日より緊急先行独占配信(https://cinema.eiga.com/titles/339/)されることが決定した。
本作は、北方領土の国後島で暮らすロシア人島民らの生活や島の様子を捉えたドキュメンタリーで、ロシアでは上映が拒否された。北海道からわずか16キロに位置し、かつては四島全体で約1万7000人の日本人が生活していたという。戦後76年を経て、現在の国後島の様子をありのままに映し出した本作から見えてきたのは、ロシア人島民の厳しい暮らしぶりや日本に対する本音だった。
幼少期に強制退去の様子を目の当たりにした島民の当時を振り返る貴重な証言や、日本・ロシア間の平和条約締結への願い、生活苦を訴える切実な声などを、旧ソ連出身フランス在住のウラジーミル・コズロフ監督が、どちらにも偏ることなく客観的かつ淡々と映し出している。両国の主張が膠着状態のまま政治に翻弄されてきた当事者たちの複雑な心境や実際の生活など、これまで知らされることのなかった国後島の“真実”が明かされる。
(C)Les Films du Temps Scelle - Les Docs du Nord 2019ロシアの侵攻を受けたウクライナでは、町が破壊され、子どもを含めた民間人も犠牲者となり、多くの人々が故郷を離れて近隣諸国へ避難せざるを得ない状況にある。配給元は「この映画をきっかけに、少しでも北方領土の実情を知り、国益の対立に巻き込まれた人々に思いを寄せる機会になればと思い、今回緊急で配信を行うことにいたしました」としている。収益の一部は、侵攻を受けたウクライナの人々の人道支援のために、国連UNHCR協会を通じて寄付される。
コズロフ監督は「本作で予言めいたことですが、私はロシアの侵略と軍事化の成長について話しました。それはすでに戦争の始まりでした。私は2014年のウクライナの侵略に憤慨し、それが元で3年間ベラルーシに戻ることができませんでした。映画館がこの映画の上映を拒否するかもしれません。それはあまりにも敏感なトピックだからです」とコメントを寄せた。
シネマ映画.comでの緊急先行独占配信期間は3月11日か21日まで。視聴料金は1000円(税込)。
(C) Les Films du Temps Scelle - Les Docs du Nord 2019
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