沖縄本土復帰50周年、日本最西端の与那国島を映した「ばちらぬん」「ヨナグニ 旅立ちの島」公開
2022年2月11日 12:00

沖縄本土復帰50周年を記念し、日本最西端の与那国島を舞台とした2作品「ばちらぬん」「ヨナグニ 旅立ちの島」が、「国境の島にいきる」と題し、4月30日沖縄・桜坂劇場で先行上映、5月7日から全国で公開される。
かつてアジアの交易の中継地として栄えてきた与那国島。その交流から生まれた文化と、日本や沖縄本島とも異なる独自の言語は島の誇りであった。1972年、沖縄の日本本土復帰とともに、与那国は日本の最西端、国境の島となる。その後50年の間、島はどのように移り変わり人々の暮らしはどのように変化したのか――。そして、時代を経てもなお変わらないものを見つめ、2021年に与那国島を新たな角度から描いた2作品を通して、国境の島そして復帰50周年の意味を問い直す。

「ばちらぬん」は、東盛あいか監督の故郷である与那国島の日常や祭事を取材したドキュメンタリーと花、果実、骨、儀式などをモチーフに幻想的に描かれる世界が交差しあう実験作。現実とフィクションが溶け合い、ジャンルの枠を超えた映像によって島に紡がれてきた歴史、文化、人々の記憶がスクリーンに映し出される。本作で東盛は監督のみならず主演も務め、2021年のぴあフィルムフェスティバルにて見事グランプリを受賞した。
東盛監督は「人に島に愛された映画『ばちらぬん』が与那国島から海を渡り全国へ。初監督作がここまでこれた事を感謝致します。本作は沢山の追い風を受けて進み始めます。島の生命力溢れる映画を多くの方に観てもらいたいです」と語る。

「ヨナグニ 旅立ちの島」は、はイタリア出身の映像作家アヌシュ・ハムゼヒアンと写真家ビットーリオ・モルタロッティのコンビが監督。高校のない島を舞台に、卒業前の中学生たちを主に取材し、学校生活や豊かな自然で戯れる放課後、思春期の本音が漏れる会話を通して、多感な10代の日々が映し出される。そして、失われつつある島の言葉「どぅなん」や伝統文化がゆっくりと若い世代へと受け継がれる様子が描かれる。監督ふたりが「スコットランドを思わせるような曇り空の美しい島」と言い表す与那国像は、新しい視点から島の表情を見せる。
4月30日より沖縄・桜坂劇場にて先行上映スタート、5月7日より東京・K's cinema、アップリンク吉祥寺、大阪・第七藝術劇場ほか全国公開。
故郷への深い想いと映画づくりの熱情が、魂に力強く優しく温かく響いてきた。なんて美しく純粋な映画なんだろう。
国境の島の西端に暮らす中学生たちが、どんなふうに遊び、将来をどのように思い悩んでいるのかを、イタリアからの撮影隊は活き活きと撮った。それが沖縄や国内のフィルムメーカーじゃなかったのが、ちょっとだけ悔しい。
(C)2023 Paramount Pictures. All rights reserved.
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