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映画ファンの聖地、米ロサンゼルスのシネラマ・ドームが22年再オープンか

2021年12月25日 18:00

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営業を再開する見通しが立ったというシネラマ・ドーム
営業を再開する見通しが立ったというシネラマ・ドーム
Photo by AaronP/Bauer-Griffin/GC Images

米ロサンゼルスのシンボルである映画館シネラマ・ドームが、2022年に営業を再開する見通しであることが明らかになった。米ロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。

シネラマ・ドームは、サンセット大通り沿いにあるドーム型の映画館で、クエンティン・タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」をはじめ、数多くの映画にハリウッドの象徴として登場している。もともとは35ミリの映写機3台を同時にワイドスクリーンに投影する「シネラマ方式」を広めるために、1963年にオープン。あいにくシネラマ方式は定着しなかったものの、シネラマ・ドームは映画プレミアの会場など、映画ファンが集う映画館として愛されてきた。

98年にはシネコンに建て替えられる計画が持ち上がったものの、映画ファンの猛反対で頓挫。親会社のパシフィック・シアターズは、シネラマ・ドームをそのまま残し、新たに建設される高級シネコンのアークライト・ハリウッドと共存させる道を選択している。

しかし今年4月、コロナ禍で営業を自粛していたパシフィック・シアターズとアークライト・シネマズは、営業再開を断念したことを発表。シネラマ・ドームの行方に注目が集まっていた。

そのシネラマ・ドームの外壁に12月16日、パシフィック・シアターズを買収したDecurion Corporationの持株会社DT Operator LLCの名前でアルコール飲料の販売申請の公告が出された。関係者によると、同社は2022年にシネラマ・ドームとアークライト・シネマズの営業再開を準備しているという。この噂が事実であれば、シネラマ・ドームは今後も映画ファンのための聖地として残り続けることになりそうだ。

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