「ベイビーわるきゅーれ」続編製作決定! 特別上映はチケット完売、満席の場内から拍手喝さい
2021年12月22日 10:30

シネコン大手・TOHOシネマズの企画「TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ」の第1回上映作品として、阪元裕吾監督作「ある用務員」「ベイビーわるきゅーれ」が12月21日、TOHOシネマズ日比谷で特別上映された。チケットは完売し、満員の客席を見渡した阪元監督、「ある用務員」に出演した福士誠治、両作品に出演した高石あかりと伊澤彩織は感無量の面持ち。そして、「ベイビーわるきゅーれ」の続編製作が発表されると拍手喝さいがおくられた。
同企画は、気になる映画人や映画、もっと注目されるべき作品を邦画、洋画問わずにピックアップし、映画ファンへ届けるプロジェクト。今回選出された「ある用務員」は、高校の用務員としてひっそり暮らしながら、殺し屋としての裏の顔を持つ男を描いている。一方、「ベイビーわるきゅーれ」は、高校卒業を控えた女子高生殺し屋2人組のちさと、まひろが、公共料金の支払い、年金、税金、バイトなど社会の公的業務や人間関係や理不尽を目の当たりにしながら、揉まれていく様に迫った意欲作だ。
観客で埋め尽くされた光景に、阪元監督は「この光景はさすがに引くというか……。見た事がないですし、見上げるのが初めて。ありがとうございます。今やっと実感が湧きました」と感激しきり。そして、「お客さんがまたここに戻ってきてくれたことが何より嬉しいですね。今日は人生でも考えられない1日になりました」と喜びをかみ締めた。

そんななか、高石と伊澤が「重大発表があります」と前置きし、「『ベイビーわるきゅーれ』続編決定!」と発表すると、場内は大盛り上がり。同作に出演がかなわなかった福士は、「本当に嬉しいですね! まさか僕も出られるとは」と阪元監督にプレッシャーをかけ、「なんの役でもいいです。あっという間に殺してください」とアピールに努めていた。
「ひと言で言うなら、楽しい映画になると思います」と笑顔を弾けさせた阪元監督に対し、高石は「今回は銃で済ませちゃうことが多かったので、こういうの(肉弾戦)をやりたいですね。練習期間をたくさん設けさせてもらって、筋肉をつけて、次は格好いいちさとを見せられたらいいなと思います」と意欲満々。伊澤は、「『ベイビーわるきゅーれ』で格好よさを見せられたので、今度はスタントの面白い部分を出していきたいなと思って、『トムとジェリー』の動画を送り付けています」と明かしていた。

「ある用務員」を企画したのが3年前だったと述懐する阪元監督は、「途中でコロナもあって、大変な期間を経て『ベイビーわるきゅーれ』に繋がり、それがここにも繋がっているので、頑張ればこういういい景色が見られるんだなと実感しています」としみじみ。そして、「小さな規模での公開だったのがこういう状態になったのは、本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました」と頭を下げていた。
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