横浜DeNAベイスターズ・三浦大輔監督、満員の客席に来季の巻き返し誓う
2021年12月22日 13:30
プロ野球・横浜DeNAベイスターズの公式ドキュメンタリー作品「BBB(BAY BLUE BLUES)2021」(辻本和夫監督)が12月22日、神奈川・横浜ブルク13など全国13館で封切られた。同球団の三浦大輔監督、キャプテンの佐野恵太外野手、エースの今永昇太投手が、同館で行われた公開記念舞台挨拶に登壇した。
同球団にとって、「ダグアウトの向こう」「FOR REAL」に続く新たなドキュメンタリーシリーズで、2019年シーズン以来、2年ぶりの製作となるシリーズ第8弾。三浦新監督のもとで始動した今季だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により12球団で唯一、外国人選手全員が開幕までに来日できず、さらにケガ人が相次いだことで15年以来6年ぶりの最下位に終わる。そのシーズンを通してチーム内部にカメラが密着し、ファインダー越しに見る苦悩、葛藤、希望に迫る。
12月15日に発売されたこの日の舞台挨拶付きチケットは、5分で完売。満員の客席にはユニフォーム姿のファンも多く見受けられるなか、三浦監督は「色々なことを思い出しながら観ました。監督就任からの1年、あっという間でした。悔しい思いがふつふつとよみがえりましたね」と真摯な面持ちで語った。
右肩の手術から必死のリハビリを経て復活を果たした今永は、「悔しいシーン、涙が出そうになるシーンが多かったですね。来シーズンは笑顔が多く届けられるような映画にしたい」ときっぱり。佐野は、「こんなところまでカメラが入ってくれているんだ……と思った。見ていて面白かった」と密着度の高さに驚きを隠さなかったが、司会からカメラの存在を疎ましく感じることがなかったかと話を振られた三浦監督は「僕はしょっちゅうありましたよ。そういう部分も見ていただければ」とリップサービスを展開し、場内の笑いを誘った。
ファンとのQ&Aも行われ、「悔しいことがあった時のリフレッシュ法」を問われると、今永は「僕は悩み出すととことん悩んでしまうので、家に帰ったら忘れるようにするとか、リミットを決めるようにしています」と吐露。三浦監督は、「コロナ禍なので現場と家、現場とホテルの往復になっちゃいますよね。僕は早めに球場へ行って、ランニングをするなどして汗を流しています。それは現役の頃と変わらないかも」と明かしていた。そして、最後に「今年も1年間、熱い声援をありがとうございました。今シーズンの悔しい気持ちを武器に変えて、来シーズンは戦っていきたい」と力強く話し、巻き返しを誓っていた。