「勝手にしやがれ」4Kレストア版が日本初公開! 「気狂いピエロ」2Kレストア版も披露
2021年12月14日 12:00

ジャン=リュック・ゴダール監督が、88歳で他界したフランスの国民的大スター、ジャン=ポール・ベルモンドとタッグを組んだ「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」が、2022年4月15日から劇場公開されることが決定。「勝手にしやがれ」は、公開60周年(2020年)を記念して作られた4Kレストア版を日本初公開。「気狂いピエロ」は、2Kレストア版となる。
28歳のゴダール、26歳のベルモンド、20歳のジーン・セバーグが、映画に革命を起こした「勝手にしやがれ」。クエンティン・タランティーノ、トニー・スコット、リチャード・リンクレイター、ラース・フォン・トリアー、テレンス・マリック、ウッディ・アレン、ウォン・カーウァイなど、全世代の映画人に圧倒的な影響を及ぼし続けるヌーベルバーグの記念碑的作品として知られている。
4Kレストア版は、可能な限りの素材と技術を結集して制作された決定版だ。使用された2種類のフィルムの特性を考慮し、オリジナルネガから徹底的なレストアを行った。色味は撮影の故ラウール・クタールが監修した09年のレストア版を模範とし、サウンドもオリジナルネガから起こしている。
35歳のゴダールが、長編10作目として生み出した「気狂いピエロ」は、目くるめく引用と色彩の氾濫、そして饒舌なポエジーと息苦しいほどのロマンチスムが特徴的な作品。「勝手にしやがれ」以来の盟友である撮影のクタール、ゴダールのミューズでありながら彼と離婚したばかりのアンナ・カリーナ、「勝手にしやがれ」で大スターになり、本作でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの臨界点で燃焼しつくした奇跡的作品と言えるだろう。
「気狂いピエロ」は、公開当時のマスターポジが消失。インターネガも劣化のため90年に廃棄されている。今回の上映では、撮影ネガをデジタル化して新たなマスターネガを作成。サウンドの磁気素材も紛失していたため、当時のプリントから新たな音ネガを復元。鮮やかな色と音を可能な限り蘇らせた07年の2Kレストア版となっている。
また、新たなメインビジュアルも作成され、「勝手にしやがれ」は、マルセイユからパリに逃走してきた男(ベルモンド)が、かつて一夜を共にした女(セバーグ)にシャンゼリゼで遭遇して談笑するシーンを使用。セバーグのへラルド・トリビューン紙のロゴが入ったサマーニットも映画を象徴するアイテムだ。「気狂いピエロ」は、パリから南仏に逃れてきた男(ベルモンド)と女(カリーナ)の姿を活写。本を読み、小説を書いて、ロビンソン・クルーソーばりの生活に満足げな男と、すこし倦んでいる女。波乱の予兆はありつつも、穏やかな愛の時間を象徴するシーンとなっている。
「勝手にしやがれ」(公開60周年記念4Kレストア決定版)、「気狂いピエロ」(2Kレストア版)は、22年4月15日からヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかで公開。
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