性的暴行疑惑のケビン・スペイシー、「ハウス・オブ・カード」製作会社から3100万ドルの支払い命令
2021年12月8日 22:00
「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の主人公を演じたケビン・スペイシーが、同作を手がけた米製作会社メディア・ライツ・キャピタル(MRC)に3100万ドルの支払いを命じられた。
スペイシーは、Netflixの人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の主人公フランク・アンダーウッド役をシーズン1から演じていた。しかし、2017年に未成年の男性を相手にセクハラや性的暴行を行っているとの告発が相次いだことをきっかけに、MRCはスペイシーとの関係を断絶。当時、シーズン6の第2話まで撮影が行われていたが中断され、フランクが死亡した設定に書き替えられた。その後、従来の全13話から全8話に短縮され、シーズン6が最終シーズンとなっている。
20年、MRCはスペイシーが同社のセクハラに関する契約に違反しているとして損害賠償を求め、非公開の聴聞会を実施。仲裁人はスペイシーと彼の製作会社トリガー・ストリート・プロダクションズに損害賠償の2950万ドルと、弁護士費用120万ドル、諸経費に23万5000ドルの支払いを命じた。MRCは、ロサンゼルス高等裁判所に仲裁裁定の確認を求める申立書を提出している。
なお、セクハラを告発されて以来、スペイシーはハリウッドで仕事をしていない。