ジャルジャルの主演作が100分になった理由 倉本美津留「嫌いな人に観てほしい」
2021年11月22日 15:00

お笑いコンビ「ジャルジャル」が主演を務める「サンチョー」の初日舞台挨拶が11月19日、東京・シネ・リーブル池袋で行われ、ジャルジャルの後藤淳平、福徳秀介、倉本美津留監督が登壇した。

コントが生むエンタメ性と長編映画の物語性をかけあわせた本作の新たな映像ジャンルを“コントシネマ”と名付け、これまでにない新たな表現方法に挑戦。ジャルジャルの2人は登山部の高校生、駆け出しの漫才師、オリジナルのカット技法を極めた美容師、家主に鉢合わせてしまう泥棒、マジシャンの卵、公演に人生を懸ける劇団の座長など、11役に扮した。

11役が全員、別人に見えるかどうか懸念もあったようで、後藤は「観てて、福徳が(演じているのが)誰かわからんようになった」、福徳も「そこは俺もやねん(笑)」と告白。倉本監督は「2人は自分が演じてるからそう思うけど、同じ人間には見えない」ときっぱり否定し、「ジャルジャルのすごさはそこ。ちょっとした服装と髪型で、(違う人物へ)憑依する」と2人の演技に太鼓判を押した。
全てのカットを繋いだ段階では、上映時間が3時間半になってしまったと話した倉本監督。福徳が特殊メイクしてサンダルで100メートルを5本走ったシーンもカットされたといい、倉本監督は上映時間を100分にした理由を「ジャルジャルのことを嫌いな人に観てほしいから」と説明。「観て、ジャルジャルってええやん、演技うまいやんって思ってほしい。ジャルジャルを大好きな人はちょっと足りないなと思うかもしれないけれど、何度も観てもらえれば」とアピールした。

また、これから作品を観る観客へ向けて、後藤は「アホらしい内容を巨大スクリーンで観ること自体が、コントだと思ってもらえれば。巨大スクリーンで観る映像の中で、こんなにオナラの音が鳴る映像もないんじゃないかなと。そういうアホらしい体験を味わっていただきたい」と本作の魅力を紹介。


福徳は「どういう感じで観たらいいかわからないと思うかもしれないんですけど、映画なのかコントなのか、コントシネマなのかよくわからない不思議な世界を観る感じでいてもらえれば」と呼びかけつつ、「自己満足にならんようにせなあかんと思いながら撮りました。観ているお客さんにも楽しんでもらえたら……。でも、(笑ってほしいという)芸人としての下心はあります」と本音をのぞかせていた。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

片思い世界
【“鑑賞確定”の超期待作】広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演×「はな恋」製作陣…そして涙腺崩壊へ
提供:リトルモア

ミッキー17
【前代未聞のオール社畜レビュー】史上最凶のブラック仕事を描いた痛快作…社畜が観たらどうなった!?
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観て!【ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人間を喰ってる――
【衝撃の問題作】異常なクオリティで世界が熱狂…“絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

厳選した名作“だけ”をあなたに。
【探す時間、ゼロ】家のテレビが「あなただけの24時間シアター」に!(提供:BS10 スターチャンネル)