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渡辺歩監督「漁港の肉子ちゃん」は「さんまさん純度が高い」 収録では“さんまディレクション”も

2021年11月7日 22:00

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(左から)石井いづみ、渡辺歩監督
(左から)石井いづみ、渡辺歩監督

第34回東京国際映画祭の「ジャパニーズ・アニメーション」部門で11月7日、明石家さんまが企画・プロデュースを務めた劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」が上映され、渡辺歩監督、本作で声優デビューを果たした石井いづみが角川シネマ有楽町でのトークショーに臨んだ。

本部門のプログラミング・アドバイザーを務めるアニメ評論家・藤津亮太氏に「さんまさんは実作業にもかなり関わっていたのか」と問われた渡辺監督は、「そうですね。シナリオチェックからコンテチェック、そしてほとんどのキャラクターの収録に立ち会ってくださり、その場その場で、非常に多彩なアレンジを施してくださいました。プロデューサーというよりは、若干ディレクション……若干どころじゃないんですけれども(笑)。そういう部分は非常にさんまさん純度が高い。これはもう自信をもって言いきれる」と明かした。

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直木賞作家・西加奈子氏の同名ベストセラー小説をアニメ化した本作は、ワケあり母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密が巻き起こす奇跡を描いたハートフルコメディ。キクコの友達・マリア役の石井はオーディションで選ばれたが、渡辺監督は新人を起用した経緯を「さんまさんが映像化の許諾を西さんに申し入れた時に、基本的には『すべてお任せします』と快諾くださった。唯一の条件として『ひとつだけお願いがあります』と承ったのは、『この作品を映像化するにあたって、新しい才能に光を当てる、新しい才能のために役立てられるようなものにしてもらえると嬉しい』と。大変広い心で、素敵な課題をいただきました」と振り返り、「そういうことがあったので、初めての方を見つけたいということになりました」と説明した。

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そんな石井は、声優に「ずっと憧れていた」そうで、好きなアニメや声優を「『進撃の巨人』とか『らき☆すた』とか『撲殺天使ドクロちゃん』。声優さんもいっぱい好きで、水瀬いのりさんや花澤香菜さんが好きです」と、はにかみながら明かす。憧れの世界に飛び込んだ経緯は「良いオーディションを探していたら、『肉子ちゃん』のオーディションがあったので、挑戦しようと思って応募しました」と告白。また、「さんまさんはどうでしたか?」と聞かれた際には「テレビと変わらない、優しい人だなあと思いました」と振り返っていた。

第34回東京国際映画祭は11月8日まで、日比谷、有楽町、銀座地区で開催。

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