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「今あの脚本を見せたら、即警察行き」セックス、ドラッグ、暴力…「アレックス」ギャスパー・ノエが挑発的な映画を作る理由

2021年10月29日 19:00

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ギャスパー・ノエ監督
ギャスパー・ノエ監督

フランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督が2002年に発表し、レイプ、ドラッグ、激しい暴力などの描写で賛否両論を巻き起こした問題作「アレックス」。エンディングテロップから始まり、時系列をさかのぼるという挑戦的な構成で描いた同作を、2020年に時間軸に沿った物語へと再編集した「アレックス STRAIGHT CUT」が公開された。過激な作風で知られるノエ監督、毎度世間を挑発するような映画を発表するのはなぜなのか、オンラインインタビューで尋ねてみた。

画像4(C)2020 / STUDIOCANAL - Les Cinemas de la Zone - 120 Films. All rights reserved. Photographer : EMILY DE LA HOSSERAY
――あなたの新作が映画祭などでお披露目されるたびに“退場者続出”と書かれた記事を目にしますし、「アレックス」も実際に目を覆いたくなるような表現が次々と続きます。新作の取材ごとに丁寧で穏やかな対応をしてくださるあなたから、あのような作品が生まれることに驚きます。

私は穏やかな性格だからこそ、このような映画が作れるのだと思います。デビッド・クローネンバーグもとても礼儀正しい方なのに、あんなクレイジーな映画を作っていますよね。私としては、ジェットコースターのように、人間の心を揺さぶるような映画を作りたいと思っているんです。私は後楽園のジェットコースターが大好きで、日本に行くたびに乗るのです。でも最新作「Vortex」は、麻薬も暴力もセックスも出てこない、老いたカップルの話ですよ。老いに対する恐怖心をあまりにリアルに描いたので、泣き出す人もいましたけれど。これもある意味ジェットコースター効果かな、と思います(笑)。

――ジェットコースター的な過激な作品で世間を挑発し、またそういったタイプの作品を作る役割を期待されていると感じますか?

アレックス」で、バンサン・カッセルが演じるマルキュスは、すべてをダメにしてしまう男です。自分の行動のせいで恋人のアレックスがあのような事態になり、大きな悲劇を招いてしまうのです。あの映画では、行動が結果を生むということを表現したかったのです。

私は自分のやりたいことをやり、果たすべきことを果たしています。その結果、作品が世間を挑発しているかということは、後から周りの人が判断することであって、私はできる範囲でできるものを作っているだけなのです。今まで一番予算をかけて作ったのが、東京で撮った「エンター・ザ・ボイド」(10)ですが、そのほかの映画は低予算、低期間です。巨額を投じて、時間をかけてつまらない作品を作るよりは、低予算でも面白い映画を作りたいと思っています。映画製作は、シナリオを書いて、俳優に演じてもらって、撮影して、編集して、それだけでなく、プロモーションもしなくてはならない。お金をかけてつまらない映画にしてしまうよりは、少ない予算で最良のものを作りたいと思っているのです。

画像3(C)2020 / STUDIOCANAL - Les Cinemas de la Zone - 120 Films. All rights reserved. Photographer : EMILY DE LA HOSSERAY
――「アレックス」から約20年が経ちました。時代の変化と共にあなたの映画製作で変わったことはありますか?

この20年で世界は大きく変わりました。私が変わった、というよりもお金を出してくれる人々の興味関心のテーマが変わってきていると思います。この「アレックス」なんて、今であれば構想すること自体が不可能です。あれは20年前に撮った映画だから、再編集をして、劇場で上映ができますが、今あのシナリオをスポンサーに見せたら、私は即警察行きでしょう。あと、20年前には携帯電話が今ほど普及していませんでした。私は携帯電話が出てこない映画が好きなので、この映画にも携帯電話を使っていません。

――「アレックス」と、今回再編集した「アレックス STRAIGHT CUT」。この2作はあなたにとってどのような作品になりましたか?

アレックス」の時系列を戻すなんて、2年前だったら考えもしなかったのですが、デジタルマスター版を作ることになって。ちょうど「ルクス・エテルナ 永遠の光」(19)の編集をしていた時だったので、戻して編集し直そうと思ったんです、約20年経って、自分が生み出した男の子と女の子の双子が揃ったような感じです。それぞれ全く違う作品になっていて、その仕上がりにも満足しています。

画像2(C)2020 / STUDIOCANAL - Les Cinemas de la Zone - 120 Films. All rights reserved. Photographer : EMILY DE LA HOSSERAY
――2年前だったら考えもしなかった、という時間を巻き戻すアイディアはどこから来たのですか?

プロデューサーやバンサン・カッセルから時間を戻してみたら?という提案は以前にあったんです。それで、たまたま編集室があって、マスターがあって、スタッフがいて……という条件が揃ったので、今こそ戻せるタイミングだと思い、再編集をしました。シークエンスを入れ替えるだけで、全く別物、似ているけれどまったく異なる映画になったので、最初はブルーレイの特典気分で作っていたものの、それではもったいない、劇場で上映したいと思ったんです。今、同じ映画はいろんな問題があってもう絶対に作れません。20年前の作品だからこそ、今公開できることをラッキーだと思っています。

――ここ2年のコロナ禍で、あなたの状況に変化はありましたか?

コロナで3人の親しい友人が亡くなりました。良いことは、外出制限のおかげで、たくさんの映画を自宅で見ましたし、人のいない空っぽのパリを自転車で走ったのは楽しい思い出でした。映画も、アパルトマンの1室で、ダリオ・アルジェントが映画評論家を演じた新作「Vortex」を作りました。


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