連続講座「現代アートハウス入門」第2弾が12月11~17日開催! 岨手由貴子、広瀬奈々子、深田晃司らが講師に
2021年10月20日 12:00
日本の“アートハウス”の歴史を彩ってきた傑作を上映し、気鋭の映画作家たちを講師に迎え、レクチャーやトークで上映作品の魅力に迫る連続講座の第2弾「現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜 Vol.2」が、12月11~17日に開催されることがわかった。文化庁「ARTS for the future!」の補助対象事業となり、講師は小田香、小森はるか、想田和弘、岨手由貴子、広瀬奈々子、深田晃司、三宅唱が務めている。
1970年代から今日まで続く日本の“アートハウス”は、ミニシアターという呼称で親しまれてきた。世界中の映画と刺激を求める観客とが出会う場所――多様な映画体験によって、未来の映画作家だけでなく、さまざまなアーティストを育む文化的ビオトープとしての役割を担っている。連続講座「現代アートハウス入門」では、「ネオクラシック(新しい古典)」と呼びうる作品を7夜連続日替わりで上映。2021年1月30日~2月5日に開催された第1回の反響は大きく、企画継続を望む声が多数あがっていた。
第2弾となる今回は、6月に東京都青梅市にオープンしたシネマネコなどが新たに参加し、全国23館をつないで同時開催。イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督作「クローズ・アップ」、仏映画の巨匠ジャン=リュック・ゴダールらにも大きな衝撃を与えたボリビア・ウカマウ集団のホルヘ・サンヒネス監督作「鳥の歌」など全7作品を上映する。
上映劇場は「東京:ユーロスペース、シネマネコ」「神奈川:シネマ・ジャック&ベティ」「群馬;シネマテークたかさき」「宮城:フォーラム仙台」「山形:フォーラム山形」「福島:フォーラム福島」「新潟:新潟・市民映画館 シネ・ウインド」「石川:シネモンド」「富山:ほとり座」「長野:長野相生座・長野ロキシー」「愛知:名古屋シネマテーク」「大阪:シネ・ヌーヴォ、第七藝術劇場」「京都:京都シネマ」「兵庫:元町映画館」「広島:横川シネマ、シネマ尾道」「愛媛:シネマルナティック」「福岡:KBCシネマ1・2」「大分:シネマ5」「熊本:Denkikan」「沖縄:桜坂劇場」。
同日同時刻に各映画館にて上映開始。主にユーロスペースに講師をつとめる映画作家、ゲストが登壇し、そのトークの模様を各映画館のスクリーンに生中継。トーク時間は約60分程度を予定(上映・トークともに配信は行われない)。参加料金は、1プログラムにつき、30歳以下が1200 円(税込み)、一般(31歳以上)が1800 円(税込み)となっている。
講師を務める映画作家のコメントは、以下の通り。
アートハウスはあやしげな場所に見えることもあるかもしれませんが、それ以上に妖しい映画がかかっています。
鑑賞後はより健全に、より不健全に、もしくはその両方になるかもしれません。
あの映画のここは好きであそこは苦手など、誰かに言いたくなって、伝わらなくて、その体験まるごと、心のどこかに残り発酵していく映画がかかっています。
学生の頃に偶然観ていた映画が、数年経ってから、自分にとっての大切な一本だったと気付くことが増えました。
途切れ途切れに蘇ってくる場面は、あの時わからなかった経験も、大事なものだと教えてくれました。
真っ白で空虚なスクリーンなのに、いや、真っ白で空虚なスクリーンだからこそ、いったい何が映し出されるのか、無限の可能性が存在しているんですね。なんだか不思議じゃないですか?!
「クラシック映画」と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、それらは製作されてから何十年も、多くの人を魅了してきました。そんな映画の抗えない魅力を、一緒に反芻していく時間になればと思っています。
ああ、そうか、自分はこの世界に対して、「ちょっと待った」を言いたかったのだと気づかされる映画がある。新しいものの見方を発見し、立ち止まって何度も考え、答えのない旅に出る。いい映画には共感や同調よりも、もっと豊かで驚きに満ちたものが、色褪せることなくたくさん詰まっている。
アッバス・キアロスタミとモフセン・マフマルバフの傑作群は、まだ二十歳前後であった私をイラン映画に心酔させた。「クローズ・アップ」は中でも特に熱狂した一作で、映画の底なしの可能性をこの作品で感じて欲しい。
「人生は短すぎる」「だからこそ楽しまないと」いつどこでなぜその言葉が発せられるのか。私はその場面においてなにを見ていただろう?
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