松本潤主演の劇場版「99.9 刑事専門弁護士」 小ネタ&ギャグ&アドリブが生まれる撮影現場をレポート
2021年10月19日 12:00
松本潤主演の人気ドラマを映画化する「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」で、松本と共演する香川照之、杉咲花が初めてそろった撮影の現場レポートと、劇中の3人をとらえた新場面写真が披露された。レポートでは、シリーズおなじみの小ネタやギャグ、アドリブが生まれる現場の秘密に迫っている。
個性豊かな弁護士たちがぶつかり合いながら、99.9%有罪が確定し、逆転不可能な刑事事件に挑む姿を描く、新感覚の法廷ドラマ「99.9 刑事専門弁護士」。松本が0.1%の無罪の可能性にこだわる型破りな弁護士・深山大翔、香川が元検事の敏腕弁護士・佐田篤弘を演じた。TBSの「日曜劇場」で2016年に放送された「SEASON1」、18年の「SEASONII」はいずれも高視聴率を記録した。
初の劇場版では、松本と香川に加え、杉咲が新米弁護士・河野穂乃果役で参戦。西島秀俊、道枝駿佑(「なにわ男子」)、蒔田彩珠らが共演するほか、ドラマ版のレギュラーキャスト陣も続投。15年前に発生した毒物ワイン事件と、その事件に関わる謎の弁護士・南雲(西島)とその娘・エリ(蒔田)を軸に、物語が展開する。
松本が撮影初日を迎えたのは、深山が働く斑目法律事務所のシーン。深山のトレードマークである青いスーツ姿で現れると、周囲を見回して「懐かしい!」と言いながら、爽やかな笑顔を見せる。この日は松本、香川、杉咲が、本作で初めて顔を合わせる重要な1日。松本と初共演を果たす杉咲は、もともとドラマ版が好きで、現場に参加してみたいという思いがあったという。香川とは親子役で過去に共演経験があり、約6年ぶりに再びタッグを組む。「成長したなぁ」と目を細める香川に、「またご一緒できるのがすごく嬉しい」という杉咲。「初めての現場に飛び込む際に、香川さんがいらっしゃることで、ものすごく安心感がありました」と思いを明かした。
「99.9」の現場には毎回、台本以外に“割本”が用意されている。割本とは、木村ひさし監督が、撮影の状況やキャストからの意見を参考に、カット割りや追加セリフを書きこんだ台本から、その日の撮影部分のみをコピーしてまとめた小冊子。撮影前に用意された台本から登場人物のやりとりが増えていたり、小ネタやギャグ、ストーリーをより伝わりやすくするためのセリフが加わっていたりする割本から、キャストはさらに演技を膨らませ、時にはアドリブを交えながら、生き生きとテンポの良い掛け合いを繰り広げる。「(役者に)いかに気持ちよく演じてもらうかが大事」という木村監督は演出をつけつつ、キャストの演技を楽しみ、アイデアもどんどん採用。適宜アレンジも加えるなど柔軟に対応しながら、「99.9」のユニークな世界観を作り出していく。
ほどよい緊張感のなかで迎えた本番、どのテイクでも、深山と佐田と穂乃果の掛け合いが、木村監督のカットの声がかかるまで、いつまでも続く。テイクごとに少し芝居が違ったり、セリフの言い回しが変わったりするため、「どのテイクのどの部分をどこまで使うのか」は、木村監督や編集スタッフの腕の見せどころ。木村監督は「うまくつながるか不安はありますけど(笑)。でもいつもなんとかなっているから」と演技に制限をかけることはしない。そんなアイデアやアドリブが存分に生かされる現場だからこそ、キャストのモチベーションも高いという。
撮影の合間には、松本がスタッフに声をかける姿も見られた。松本はドラマからのスタッフはもちろん、新たに参加するスタッフの名前も全て把握済み。「このチームで作品を作れることがすごく嬉しい」と語り、チーム「99.9」メンバーへのあつい信頼を垣間見せた。
新場面写真は、深山と佐田と穂乃果の3ショット。何やらもの言いたげに、佐田に書類を見せる深山、怪訝な表情の佐田、深山の様子をそっとうかがう穂乃果が写し出されている。「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」は、12月30日に全国で公開。
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