外山文治監督最新作「茶飲友達」は老人の性問題に切り込む問題作!主演は岡本玲
2021年9月24日 05:00
「ソワレ」が大きな評判を呼んだ外山文治監督の最新作が、ENBUゼミナールの「シネマプロジェクト」第10作となる「茶飲友達」に決まり、今秋製作されることが明らかになった。女優の岡本玲がワークショップオーディションを勝ち抜き、「憐 Ren」以来13年ぶりに主演を務める。
社会現象になった上田慎一郎監督作「カメラを止めるな!」や今泉力哉監督作「退屈な日々にさようならを」など、ワークショップオーディションからキャスティングされた俳優たちと共に刺激的な映画を製作してきた「シネマプロジェクト」。外山監督が脚本も兼ねる「茶飲友達」は、高齢者売春組織とそれを運営する若者たちの孤独を描き、これまで語られることのなかった老人の性問題に切り込む。
新聞の三行広告に小さく書かれた「茶飲友達、募集」の文字。その正体は高齢者専門の売春クラブだった。65歳以上のコールガール「ティーガールズ」に殺到する、様々な事情を抱えたシニア男性たち。組織を運営するのは、佐々木マナ(岡本)を代表とする社会に居場所のない若者たち。ある日、スーパーで半額シールの付いたおにぎりを万引きしていた国枝松子(磯西真喜)と出会ったマナは組織に勧誘する……。
春に開催された俳優ワークショップには、過去最多となる667人がエントリー。主演の岡本をはじめとする33人が選出された。出演するのはアサヌマ理紗、池波玄八、石川佳代、磯西、伊藤慶徳、大河内健太郎、大根田良樹、大森勇一、荻野祐輔、海江田真弓、海沼未羽、クイン加藤、楠部知子、五頭岳夫、佐野弘樹、重岡サトル、鈴木武、瀧マキ、谷川美枝、長島悠子、中村莉久、中山求一郎、名越志保、百元夏繪、福田温子、牧亮佑、岬ミレホ、光永聖、山形美智子、山下ケイジ、横山美智代、吉澤憲、吉田茂樹、渡辺哲(50音順)。
なお、製作に向けて製作応援サポーター「ティーフレンド」を募集するクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/tea-friend)も始まっている。
主演の岡本、外山監督のコメント全文は、以下の通り。
この世の中、辛い時に我慢せずに弱音を吐けて、いつでも背中をさすってくれる味方がいる人はどのくらいいるのだろうとふと思います。外山監督の優しさが詰まった映画です。心を込めてみんなで形にしたいと思います。
世界中が孤独と戦っています。
誰にも会えない、触れられない、心に空いた穴が埋まらない。だから今、体温を感じられる映画を皆で作りたいです。
『茶飲友達』は高齢者のコールガール「ティーガールズ」が寂しさを抱える人達のもとにデリバリーされ、楽しくて甘いひと時をお届けする物語です。そんな秘密クラブを運営するのは社会に居場所が見つからず生きづらさを抱えた若者達。世の中に一石を投じるか、世間様に石を投げられるか。凄い映画が誕生しそうな予感がしています。
今回、朝から晩までトータル10日間にも及んだ熾烈なワークショップオーディションを経て「いい面構え」の俳優達に出会いました。今から撮影が楽しみで仕方ありません。
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