マーベル・スタジオ社長が明かすヒーローの選定基準 「シャン・チー」シム・リウの場合は?
2021年9月20日 13:00
「シャン・チー テン・リングスの伝説」(公開中)で、主人公シャン・チーを演じたシム・リウ。ドラマなどの出演経験はあるものの、フリー素材のモデルやスタントマンの代役をしていたほぼ無名のリウを抜てきした理由について、マーベル・スタジオの社長で、本作の製作プロデューサーでもあるケビン・ファイギが語った。
本作は、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チーを主人公に描く。自らの運命から逃れるため渡ったサンフランシスコで、“ショーン”と名乗り平凡なホテルマンとして暮らしていた暮らしていたシャン・チーだったが、伝説の腕輪を操って世界を脅かそうとする父の陰謀に巻き込まれたことから、封印していた力を解き放ち、戦いに身を投じていく。
公開直後から、SNSでは「『シャン・チー』見たら一瞬でシム・リウのこと好きになった」「シム・リウ、なんか冴えない兄ちゃんだなぁ…って思ってホントにごめん。大好きだぜ」など、リウに注目する声が上がっている。
マーベル・ヒーローという大役を選定する際の基準について、ファイギは「映画界の偉大なスターかどうか、雑誌の表紙のモデルみたいに見えるか、ということでは決してない。ヒーローのスピリットを体現できて、また同時に共感を呼べて、普通の人のように見えて、欠点があるように見えるかということなんだ」と説明する。
「すべてのマーベル・ヒーローたちには欠点がある。例えば、ピーター・パーカー。僕は、最初のスパイダーマンのキャスティングのことを覚えているよ。僕たち自身がトム・ホランドをキャストした時のこともね。人々は、『この子は誰? 彼はスーパーヒーローには見えない』って言っていた。ありがたいことに、今では、みんながスパイダーマンとしての彼を愛している。なぜなら、ピーター・パーカーがそういう人だからだよ。同じように、ガリガリに痩せこけたスティーブ・ロジャースもそうだ。すべてのヒーローたちが、ある程度共感を持てる人であって欲しいものなんだ」
リウの起用理由については「あるスキルを持っていると言わないといけない。彼はとてもよく動ける。彼には肉体的適応力がある。でももっと重要なことは、彼にはカリスマがあるし、良いユーモアがあって、共感を呼べるところがあるということ。彼は他の世界からやって来たアドニスじゃないんだ。彼は、家族の問題に取り組んでいる普通の男性で、彼の運命を受け入れるために、その問題を深く掘り下げ、そして乗り越えることが出来るんだよ」と、観客たちが共感できる要素と身体スキルがポイントとなったことを明かした。
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