森川葵×菅田将暉「チョコリエッタ」を含む風間志織監督3作品 9月24日からリバイバル上映
2021年7月27日 12:00

森川葵と菅田将暉が2014年に共演した風間志織監督作「チョコリエッタ」が、9月24日から東京・アップリンク吉祥寺でリバイバル上映されることがわかった。あわせて、風間監督の「火星のカノン」(01)、「せかいのおわり」(04)もデジタルリマスター上映されることが決定し、特集上映の予告編(https://youtu.be/d8-ss6l5VH0)も披露された。

高校2年生で製作した8ミリフィルム「0×0(ゼロカケルコトノゼロ)」が、1984年のぴあフィルムフェスティバル(PFF)に入選し、第1回PFFスカラシップを獲得し製作された「イみてーしょん、インテリあ。」(85)がトリノ国際映画祭に招待され話題となった風間監督。22歳で撮った「メロデ Melodies」(88)は、ユーロスペースでロングラン上映され、「冬の河童」(95)はロッテルダム国際映画祭のタイガーアワード(グランプリ)を受賞。「火星のカノン」は第14回東京国際映画祭で日本人初のアジア映画賞を獲得し、「せかいのおわり」とともに、2作連続でベルリン国際映画祭のフォーラム部門にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得てきた。


風間監督が、直木賞作家・大島真寿美氏の初期長編を映画化した「チョコリエッタ」は、時代設定を原発事故から10年後の21年に翻案。未来に希望が見えない21世紀を生きる少年少女たちを描いた。森川と菅田のほか、岡山天音、三浦透子らが出演している。なお原作は、22年にイタリアでの出版が決定している。
「チョコリエッタ」「火星のカノン」「せかいのおわり」は、9月24日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。3作品のキャスト陣、「チョコリエッタ」原作者の大島氏、矢崎仁司監督のコメントは、以下の通り。
あの頃、確かにちよことして色んな想いを抱えて必死に毎日を生きていました。自分のことでいっぱいだったあの頃と比べ少し周りを見ることができるようになった今、この作品を撮っていた時には想像もつかなかった今を生きている人達がこの作品見て何を思うのか、とても気になります。
生き抜くために不機嫌にならざるを得なかった「チョコリエッタ」を、風間さんは、エールを送るみたいに撮ってくれた。観終わってひと月経ち、ふた月たち………時が経てば経つほど、いくつものシーンがうつくしく立ち上がってくる。これぞ、映画の力だな、と思います。
今もまだ何もわかっていないが、もっと何もわからなかった20年前、映画を通して何かのヒントみたいのを教えてくれたのが風間さんだ。20数年、役者というものを続けてこれて、過ぎ去る現場もあれば忘れられない現場もある。風間さんの現場は決して忘れられない。過去の作品がデジタルリマスターというもので鮮明に観れるのは楽しみだし、個人的には歯がゆい感じもする。が、俺は今の風間さんの作品が観たいし、今の風間さんの現場にいたい。風間さん、そろそろじゃないですか?
2001年撮影の「火星のカノン」が風間組初めての参加作品でした。いつもニコニコしてる印象でしたが、こだわりは激しく、火星のカノンで主役のクノ真季子さんとホテルの卓球台でピンポンしながらの会話はとにかくゆっくり打ちながらと要求され、なんとか最後まで終えて監督を見ると右手の親指と人差し指でマルを作ってOKサインかと見せてスッと人差し指を立てて、もう一回。それが20数回繰り返されました。覚えてますか? 40代だったあの時の僕がデジタルマスターされて久々にスクリーンに甦るんですね。時はあっという間に過ぎて行きました。前期高齢者の僕が完璧に高齢者になった頃又ご一緒出来たら嬉しいな。
気合いという言葉は似合わないけれどspiritの塊だったりする。繭玉に包まれているような現場の中でずっと撮影中でいいのに……と思わせてくれる貴重な監督です。
風間志織の世界観が20年の時を経てこの時代に再び解き放たれることに、無性に喜びを感じています。2作品が今の時代のアナタの感性に受け入れられることを確信しています。なぜって、風間監督の感性は時をこえても輝き共振をおこすものだから。
もう三十路にかかろうかという頃なのに、どこか青春の思い出の中にあるような映画です。悩んだり笑い転げたり。ひょっとするとそれぞれ役の青春を味わえていたのかもしれません。何が起きるわけでもないけど「せかいのおわり」というタイトルがやけに眩しい映画でした。
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