淡く強く大人になる――今泉力哉監督×志田彩良「かそけきサンカヨウ」 崎山蒼志の歌声響く予告完成
2021年7月15日 07:00
今泉監督が、人気作家・窪美澄氏の短編集「水やりはいつも深夜だけど」に所収された同名小説を映画化。芸能事務所・テンカラットの設立25周年企画の第2弾として製作され、家庭環境の影響で早く大人にならざるを得なかった高校生・国木田陽の葛藤と成長を描く。今泉監督とは「パンとバスと2度目のハツコイ」「mellow」に続き3度目のタッグとなった志田が陽を演じ、井浦が父・直に扮している。
高校生の陽(志田)は、幼い頃に母・佐千代(石田ひかり)が家を出て、父・直(井浦)と暮らしていた。だが、そんな日々は終わりを告げ、父の再婚相手である美子(菊池亜希子)、その連れ子・ひなたと生活することになった。新たな暮らしへの戸惑いを、同じ美術部に所属する陸(鈴鹿央士)に打ち明ける陽。実の母・佐千代への想いを募らせていた彼女は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。
予告は、主人公の陽が「自分史上一番古い記憶って何か覚えてる?」という同級生の陸との会話をきっかけに、母親と過ごした幼い頃の記憶を思い出すシーンからスタート。母親不在の静かな暮らしに満足していた陽だったが、父・直から「恋人ができた。その人と結婚しようと思う」と唐突に打ち明けられ、彼女の生活は一変する。
新しい母親と連れ子の幼い妹が家族に加わり、陽は一人宙ぶらりんな気持ちを抱えることに。そして、そんな陽の抱えていた感情がついに爆発。父親や新しい母親、友人たち、それぞれが胸の内に悩みや想いを抱え、陽が周囲との関係性を築き上げ“淡く強く大人になる”様子を活写。崎山蒼志の書き下ろし主題歌「幽けき」(読み:かそけき)も使用されている。
「かそけきサンカヨウ」は、10月15日から全国公開。
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