神尾楓珠×山田杏奈「彼女が好きなものは」新特報完成 ゲイの男子高校生&BL好きの女子高校生の心情映す
2021年7月5日 15:00
本作は、浅原ナオト氏の小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫刊)を、「にがくてあまい」「世界でいちばん長い写真」の草野翔吾監督がメガホンをとり、映画化。原作小説は、19年4月にNHKで「腐女子、うっかりゲイに告る。」のタイトルでドラマ化された。映画版では、ゲイであることを隠す高校生・安藤純役を神尾、BLが好きなことを隠す同級生・三浦紗枝役を山田が演じる。
「純ver.」の映像は、純が電車の中であたりを見回すシーンから始まる。車内の広告に目をやると、世間で“ふつう”と言われている男女のカップルや家族の写真ばかり。同性愛者であることを家族や友達に打ち明けられず、自分自身も受け入れられずにいる純は、クラスメイトから「彼女いるの?」と聞かれても、何も答えられない。そんなとき、純はBL好きの同級生、紗枝から告白される。「自分も“ふつう”に異性を愛し、家庭を築いてみたい」。切実な願いを胸に秘めながら、彼女と付き合うことになる純の姿が映し出される。
一方の「紗枝ver.」は、紗枝がBLマンガを購入するところを純に見られてしまい、「誰にも言わないで欲しい」と口止めする場面からスタート。書店での出会いをきっかけに、ふたりは急接近。純がゲイだと知らない紗枝は、友人たちと出かけた遊園地の観覧車の中で彼に告白する。付き合いはじめたふたりだが、しばらくして紗枝は純がゲイだと知る。映像には「今さら嫌いにもなれない私はどうすればいいの?」と涙声で訴える紗枝の姿が収められ、ふたりの純粋でいびつな恋の行方が気になる仕上がりとなっている。
「彼女が好きなものは」は今秋、東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。