「83歳のやさしいスパイ」劇場公開前にオンライン配信、新たなプロモーション展開も実施

本作は、80歳から90歳のスパイを募集する不思議な求人に応募した83歳の男性セルヒオが老人ホームに潜入し、調査を行う過程を捉えたドキュメンタリー。第17回ラテンビート映画祭や第33回東京国際映画祭では「老人スパイ」のタイトルで上映。第93回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。

初スパイの仕事に張り切る心優しいセルヒオが、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく様子を、ユーモアたっぷりに映し出すと同時に、家族と離れて暮らす入居者たちが漏らす本心から、現代の介護施設の在り方を問う作品で、深い感動を呼ぶ。ドキュメンタリーでありながら、これまで見たことのない心温まるスパイ映画となっている。

コロナ禍の中で映画の見方が多様化しており、配給会社のアンプラグドは新たな宣伝施策として、劇場公開前にオンライン配信を行うことを決定。上映劇場にも許諾を得て、プロモーション面での効果を求めて若者層へ訴求するとともに、将来的な映画観客の底上げも図る。プレミアムオンライン配信当日の鑑賞料金は1500円だが、前売りチケットは1200円で、300人限定。

また、シニア層がメインターゲットの作品ではあるが、今回の施策の狙いをより明確にするために、若者向けのキャッチコピーを同時募集する。映画を鑑賞して、本作を若い観客に訴求するショートコピーを公式twitterに20文字以内で送付すると、抽選で1名に3万円の商品券が贈呈される。締切りは7月8日。