吉永小百合、東京・大阪の映画館再開に感無量「とても幸せ」 広瀬すずとコロナ収束後の食事の約束も
2021年6月1日 17:21

女優の吉永小百合が1日、東京・丸の内TOEIで行われた主演映画「いのちの停車場」(公開中)の公開記念舞台挨拶に出席。休業していた東京と大阪の多くの映画館が営業を再開したこの日、客席を見渡した吉永は「このようなかたちで映画を見ていただけますこと、東京・大阪の映画館がオープンしたこと、本当に本当に嬉しく思っております」と笑顔を見せた。
5月22日に行われた公開記念舞台挨拶では、緊急事態宣言下で都内などの映画館が休止しており、「くじけそうになりました」と悔しさをにじませていた吉永。この日は「なんとかして映画館を開けてもらえないだろうか、映画館で映画を見ていただけないだろうか思い悩みました。スクリーンからは飛沫は飛びません。お客様同士で話をすることもなくなっています。映画製作者の方たち、私たち現場で作る側、そして興行主の方が、なんとか映画館を開けて欲しいと声を上げてくれました」と感謝を伝えた。

本作は、在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤めることになった医師の咲和子(吉永)が、在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見いだしていくさまを描く。この日は吉永のほか広瀬すず、田中泯、成島出監督が登壇した。
広瀬と共にキャンペーンを行ったという吉永は「心残りは、一度もすずちゃんとご飯に行けなかったこと」と告白。広瀬も「お仕事以外でご一緒できる時間がなかった」と残念がると、吉永は「今度、いつかね」と食事の約束をしていた。
成島監督は、製作総指揮を務めた東映グループ元会長・岡田裕介さんの希望で、松坂桃李が佐々木みゆを背負って泳ぐシーンを入れたことを明かし、「医療の先生が納得しないと言っても、会長が譲らない。医学的に言えばめちゃくちゃですが、あそこで泳ぐダイナミックさは、命が未来に向かうのを表してるんだなと。その時はけんかになりかけたけれど、会長の眼差しや人に対する愛は、この映画の支えだったんだなと思います。会長の遺作になりましたが、皆さんに見ていただけたこと感謝しております」と頭を下げた。

最後に、吉永は東京・大阪で公開初日を迎えたことを改めて「とても幸せです」と喜び、「映画の中ですずちゃんを思いっきりハグしたように、みんなが抱き合ったり、握手したりすることが出来ますように、祈りながら今日の舞台挨拶を終わらせていただきます」と、コロナの収束を願っていた。
フォトギャラリー
関連ニュース
「てっぺんの向こうにあなたがいる」あらすじ・概要・評論まとめ ~日本が生んだ世界的な登山家・田部井淳子の素顔を温かい視線で描く~【おすすめの注目映画】
2025年10月30日 08:30
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【うおお…むちゃくちゃ面白そう!!】ストーリーがエグい…!私が次に観る映画は絶対にコレ――!
提供:ディズニー
火の華
【あまりにも凄すぎた】“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作――フィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 魂の演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ
好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート