北村匠海、絶対的な信頼関係&圧倒的なオーラを見せた山田裕貴&吉沢亮コンビに「悔しい」
2021年5月10日 21:27
北村匠海主演で、シリーズ累計発行部数1000万部を突破した和久井健氏の人気コミックを映画化する「東京リベンジャーズ」のおうちプレミアナイトが5月10日、東京・文京区の東京ドームシティホールで開催された。北村をはじめ、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮、メガホンをとった英勉監督が一堂に会した。イベントの模様は、YouTubeのアーカイブ映像(https://youtu.be/SkX8UY47Tc0)で、8月31日まで視聴できる。
どん底の生活を送るダメフリーター・タケミチ(北村)はある日、かつて交際していた人生唯一の彼女・橘ヒナタ(今田)が、事故に巻きこまれ命を落としたことを知る。その翌日、何者かに命を狙われたタケミチが死を覚悟した瞬間、高校時代にタイムリープ。ヒナタを救い、逃げ続けてきた人生を変えるため、タケミチはヒナタの死の原因があると思われる「東京卍曾」に潜入する。
本作は2020年3月中旬に撮影が開始され、新型コロナウイルス感染拡大に伴う2度の撮影中断を乗り越え、撮影期間は当初の45日から309日に延びた。冒頭で北村は「作品のなかでタケミチは自分の人生にリベンジするべく、タイムリープして過去を変えていくんですが、本当に僕らも何度も撮影が中止になったり、また再開したりと、常にリベンジの気持ちで、同じ熱量を保ったまま走り抜けることができました」と思いの丈を述べた。
この日は、キャストそれぞれが劇中の「熱いシーン」を発表するコーナーが行われた。「東京卍曾」副総長・ドラケンを演じた山田は、総長・マイキーに扮した吉沢のラストシーンを挙げる。「マイキーがドラケンを思う顔を見て、『こういう風に人に思われる人間になりたいな』と思いました。もし仮に、僕がピンチの状況になったときに、『亮はこういう顔してくれるのかな』と思ったりしたので。(ドラケンとして、自分自身としてその顔を見ていたので)人より倍、嬉しさがありました」と熱弁する。
吉沢は照れながらも、「過去にも何回も共演させてもらっていて、友達としても役者としても信頼している人。なので、現場でお互いに話して調整するというよりも、何も言わなくてもフィーリングが合うんじゃないかなという安心感は、クランクインする前から常にありました」と明かす。山田も大きくうなずきながら、「良いセッションができたと思っています。マイキーとしての彼のセリフを聞いた時に、すごく安心したんですよ。マイキーの声を聞いたときに、亮がマイキーで良かったなと思ったので、僕のなかでは最強コンビにできたと思います」と自信をのぞかせた。
マイキー&ドラケンコンビの信頼関係とオーラは圧倒的だったようで、杉野はタケミチと、鈴木演じる宿敵・キヨマサのタイマン後、マイキー&ドラケンの初登場シーンをセレクト。「タケミチとキヨマサのシーンは自粛前、そこから先は撮り切れなくて、今年に入ってから撮ったんですよ。けっこう期間が空いたので、『当時のマイキーをやれるのか』という緊張感がありました」(吉沢)、「(ふたりの登場は)『満を持して』感があって。かつめちゃくちゃ強い、すごいチームをまとめているふたりに見えなきゃいけないプレッシャーも持ちながら、だからこそ緊張したんだろうし、ここで一発すごみを見せておかないと、という思いはありましたね」(山田)と裏話を披露する。
このシーンについて北村は「悔しかったですよ」といい、「タケミチはキヨマサとの対決でいちばんボロボロになるシーン。いざふたりが登場すると、全部持っていかれるので。ふたりが登場するシーンって、いつも『満を持して』なんですよ。だからその前のタケミチは、必ずボロボロになっているんですよ。『僕は前座ですか?』っていうタイミングが多くて(笑)」と笑い交じりに訴える。さらに「それだけ役に入ったふたりの醸し出すオーラがすごくて、現場を静かにさせるというか。僕も黙らざるをえなかった、本当にすごかったです」と賛辞をおくった。
吉沢は、タケミチ&キヨマサの最後のタイマンシーンをチョイス。背後のスクリーンに映し出されたのは、タケミチ&キヨマサ&ドラケンが全力で笑顔を浮かべるオフショット。キャスト陣は「この写真だと趣旨が違うな、恥ずかしい。タイマン感がなさすぎる。ノブくん、何でこんなに目がギンギンなの?」(北村)、「この写真だけ見ると、キヨマサとドラケンがタイマンしてるよね」(間宮)と大いに盛り上がっていた。
北村は撮影について、「お互いを信頼し合ったなかでアクションをしたので、気持ちよく撮影が終わりました」と述懐。吉沢は「このシーンの喧嘩アクションがすごい良いんですよ」と言葉に熱をこめる。
吉沢「それまでは全編通して、大人数をなぎ倒していったり、マイキーは一撃でスタイリッシュにきめたり、どちらかというとかっこいいアクションが続くんですが、このふたりのタイマンは本当に泥臭くて、ある意味ださいんですけど、それがめちゃくちゃかっこいいんですよね。タケミチにとっては恐怖の対象であるキヨマサに対して、『どんな手を使っても倒してやる』と向かっていく。自分のためでもあるし、仲間のためでもあるし。人の信念というか、どうにかする思いの強さがすごい出ている喧嘩シーンだったので、僕は見ていて熱くなりました」
同じくこのシーンを選んだ磯村は、「この作品を通してみると、タケミチが弱い、どうしようもないヤツというところから始まって、いろんなメンバーに出会って、徐々に強くなっていく。タケミチを追っていると僕はうるっとしたし、『強くなれるんだ』という気持ちにさせてくれた。自粛期間があって、中断・再開を繰り返しているときの匠海の精神状態も知っていたので、いろいろと重なって、熱いものが見られたなというシーンでした」と北村との友情も垣間見せた。
「東京リベンジャーズ」は、7月9日に全国公開。
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