北村匠海「明け方の若者たち」に黒島結菜&井上祐貴 20代のリアリティ溢れる青春を駆け抜ける
2021年4月23日 06:00
北村匠海が主演し、ウェブライター・カツセマサヒコ氏の長編小説デビュー作を映画化する「明け方の若者たち」に、黒島結菜と井上祐貴が出演していることがわかった。東京に生きる20代の若者たちが駆け抜ける、リアリティ溢れる青春を描く。
Twitterでの“妄想ツイート”が話題となり、フォロワー数は14万人以上を記録するカツセ氏。自身初の長編小説「明け方の若者たち」は、「Amazon 日本文芸ランキング」第1位(2020年5月18日調べ)、「王様のブランチ BOOKランキング」第2位(20年6月27日放送)に輝き、「Apple Books」の「2020年ベスト新人作家」にも選ばれた。安達祐実、村山由佳、尾崎世界観、紗倉まな、今泉力哉、長谷川朗ら各界の著名人や書店員から推薦の声が集まり、20年6月の発売前から重版が決定するなど、注目を集めていた。
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」。その16文字から、沼のような5年間が始まった。<僕>は、明大前で開かれた退屈な飲み会で<彼女>と出会い、一瞬で恋をした。本多劇場で見た舞台、「写ルンです」で撮った江ノ島、ふたりのために買ったセミダブルベッド、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり……。世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、夢見た未来とは異なる現在、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。
「カツベン!」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、22年に放送予定のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを務める黒島は、北村演じる<僕>が一目惚れする<彼女>に扮する。<僕>が「LINEよりも手紙が似合いそうだし、パスタよりもそばが似合いそう」という印象を抱く、魅力的で秘密をまとった女性という役どころだ。特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」に主演し、映画「NO CALL NO LIFE」で知られる井上は、<僕>の会社の同期で後に親友となる<尚人>を体現。高いポテンシャルを持ち優秀であるにも関わらず、希望とは程遠い部署に配属され、同じく現実と理想のギャップに悩む<僕>を近くで支える。
さらに、高橋ひとみが<僕>の母・知子、濱田マリが<僕>と<彼女>の出会いの場となる沖縄料理屋の女将、佐津川愛美が<僕>が友人に連れられて訪れた風俗店で出会う風俗嬢・ミカを演じる。そのほか<僕>の上司・中山役の山中崇、<僕>の同期・黒澤役の菅原健、<僕>が参加する明大前での「勝ち組飲み」の主催者であり、同級生・石田役の楽駆が顔をそろえた。
「明け方の若者たち」は、22年のお正月に全国公開。黒島、井上、松本花奈監督のコメントは以下の通り。
台詞を言葉にするのがとても難しくてわからないことだらけでしたが、今のわたしにできる精一杯ができたと思います。北村くんとは3回目の共演だったので、安心して現場で過ごすことができ、井上くんは初めてなのに初めてじゃないような不思議な人でとても楽しくお芝居ができました。松本監督の演出は常に新しくて、ニヤッとしてしまうくらい面白かったです。撮影が終わって少し経ちますが、今思い出すとすごく純粋で美しい時間でした。誠実で一生懸命なこの物語を多くの方に見て感じていただけると嬉しいです。
脚本を読んだ時、同世代の登場人物に共感して、とても楽しく読み進めました。撮影合間の北村くんや黒島さんとの他愛もない会話も、まるで劇中の1シーンに感じる様な現場で、撮影中はそんな感覚で過ごしていました。僕が演じさせて頂いた古賀尚人は、カッコよくてなんでもこなせる。でもその裏には努力やプライドがあるんだろうなと演じながら感じました。僕自身尚人からたくさん刺激を受けたこの作品。今は完成が楽しみです。
冒頭、沖縄料理屋での飲み会のシーンで、皆の輪に混ざろうとせず時間を持て余したように、ただそこに”いる”だけの「彼女」の姿をモニター越しに見たとき、思い描いていた「彼女」像とあまりに一致していて心臓がバクバクしたことを覚えています。黒島さんご自身は撮影の合間などは北村さんたちとワイワイ喋ったりしていて、とてもポジティブな空気感を纏われている方だという印象を受けました。ですが、カメラが回って「彼女」を演じ始めるとガラッと変わり、どこかセンシティブでつかみどころのない空気感を纏われていて、その振り幅に驚きました。「僕」から見た「彼女」の視点だけでは描ききれない”不安定さ”が「彼女」への興味が尽きない理由なのだと感じました。
井上さんとは今回2度目だったのですが、またご一緒することができて嬉しかったです。尚人という役柄は、友達思いで仕事への意欲もあり、良いときも悪いときも常にその時々のベストを追求できる男です。一見何でも出来すぎて嫌な奴にも見えそうですが、井上さんはそんな尚人をとても人間味溢れる人物として演じてくれました。描かれないところでの彼の悩みや葛藤が滲んでいるからこそ、一層愛される人物になっているかと思います。また北村さんや菅原さんとは実際仲が良さそうで、3人のシーンでちょいちょい挟まれるアドリブがリアルで面白かったです。
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