アップリンク渋谷、5月20日で閉館

2021年4月22日 15:32

配給会社でアートシネマを上映するミニシアターの運営でも知られているアップリンクは4月22日、東京・渋谷の劇場、アップリンク渋谷を5月20日で閉館することを発表した。

同館は、1995年10月にオープン。3スクリーンで国内外の良質な作品を上映することで、多くのシネフィルから愛されてきた。同社では今後、現在の拠点であるアップリンク吉祥寺、アップリンク京都、そしてアップリンク・クラウドの運営は続けていく。

同社の代表を務める浅井隆氏の全文コメントは以下の通り。


四半世紀以上、渋谷のアップリンクが続けてこられたのは、観客の皆さんはもちろんのこと、そこで表現してくれたアーティスト、企画者、映画監督、配給会社、そしてこれまで運営を支えてくれた全てのアップリンクのスタッフのおかげです。本当に、本当にありがとうございました。

1995年、神南に「アップリンク・ファクトリー」という名で、イベントスペースをオープンしました。当時アップリンクで出版していたインディペンデント・カルチャー雑誌「骰子」の立体版というコンセプトで、数多くのライブやイベントを行い、そして上映は当初16ミリとDVcamで行っていました。現在の宇田川町に2004年に移転し、「アップリンクX」と名付けた日本一小さな映画館としてスタートしました。その後、カフェやギャラリー、3スクリーンへと拡大し、インディペンデント・カルチャーのホットスポットとなるべく「アップリンク渋谷」として「ファクトリー」から数えると26年間渋谷を拠点として活動してきました。

設備や機材の老巧化による再投資を考えなければならない時に、コロナ禍に襲われました。収入が途絶えた時、最初に一番の支援となったのは、「アップリンク・クラウド」の見放題パックや「アップリンク・ソフトドリンク付き回数券」を購入してくださった方達のご厚意で支援してくださいました。心より感謝いたします。昨年は助成金、補助金もあり、ぎりぎり生き延びることができましたが、今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました。

また、弊社のハラスメントの問題では皆様にご迷惑とご心配をおかけし、信頼を裏切るような形になってしまったこと、申し訳ありませんでした。引き続き、ハラスメントのない会社づくりに向け、社長および従業員一同取り組んでいきます。

今後は、現在の拠点である「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」そして「アップリンク・クラウド」を引き続きよろしくお願いします。

(映画.com速報)

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