“まるでタルコフスキーが監督したディズニー映画” 宇宙へ飛んだ犬たちがテーマのドキュメンタリー「犬は歌わない」予告
2021年4月15日 12:00

世界初の“宇宙犬”として知られるライカを題材のひとつとし、宇宙開発、エゴ、理不尽な暴力、犬を取り巻く社会を宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で撮影された映像によって描き出すドキュメンタリー映画「犬は歌わない」予告編が公開された。
ロカルノ国際映画祭でヤング審査員特別賞など2部門を受賞、「まるでタルコフスキーが監督したディズニー映画」(CineVue)、「別の惑星で撮ったような魅力的なビジュアルに満ちあふれている」(The NewYork Times)と評された新感覚のドキュメンタリー。予告編では、モスクワの街角と宇宙へ飛んだ犬たちが交差する、その独自の映像の一部分が切り取られている。
1950年代、東西冷戦の時代。ソビエト連邦は宇宙開発に向けて様々な実験を繰り返していた。その中の一つがスペース・ドッグ計画。世界初の“宇宙飛行犬”として飛び立ったライカは、かつてモスクワの街角を縄張りにする野良犬だった。宇宙開発に借り出された彼女は宇宙空間に出た初の生物であり、初の犠牲者となった。時は過ぎ、モスクワの犬たちは今日も苛酷な現実を生き抜いている。そして街にはこんな都市伝説が生まれていた。ライカは霊として地球に戻り、彼女の子孫たちと共に街角をさまよっているという――。
6月12日から、シアター・イメージフォーラムにて公開。
(C)Raumzeitfilm
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