米カリフォルニア州が新型コロナ対策規制を解除へ ワクチンで感染者数減少
2021年4月9日 11:00
米カリフォルニア州のギャビン・ニューソム州知事は4月6日(現地時間)、新型コロナウイルス感染防止のために行っている規制を、6月15日に解除する計画であることを明らかにした。
カリフォルニア州は、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにいち早く自宅待機命令を発令するなど、初動では優秀だったものの、経済活動の再開を急ぎすぎてしまったために、アメリカで最悪の感染者数を記録することになった。こうした経緯から、カリフォルニア州は厳格なガイドラインを設け、各群の症例率と検査陽性率をもとにリスクレベルを4段階に分け、それぞれの段階で許される経済活動を制定してきた。
現在はワクチン接種の加速もあって、陽性率はアメリカ全土で最低となった。こうした経緯から、ニューソム州知事は6月15日に新型コロナウイルス感染防止対策のガイドラインを撤廃する方向であると発表。なお、ガイドラインが撤廃されれば、新型コロナウイルス感染拡大前のように、映画館やコンサート、テーマパーク、レストランに通うことが可能となる。ただし、マスク着用のルールだけは継続することになるという。
すでにカリフォルニア州では2000万回のワクチン接種が行われており、4月15日からはすべての成人がワクチン接種可能となる。
ニューソム州知事は記者会見で、「私たちは新型コロナ後を視野に入れる段階に入った」と胸を張っている。