マイケル・ウィンターボトム新作、強欲なファストファッションブランド経営者の栄光と転落を描く「グリード」6月18日公開
2021年4月8日 07:00

マイケル・ウィンターボトムの監督&脚本で、強欲なファストファッションブランド経営者の栄光と転落を痛烈な風刺とウィットに富んだジョークをふんだんに散りばめて描いた「グリード ファストファッション帝国の真実」が、6月18日から公開されることが決定した。
「グリード=強欲」の意味を持つ本作は、金と欲がすべてのリチャード・マクリディ卿のセレブレティな生活の裏に隠された、ファッションビジネスの闇を鋭い視線で暴き出す。「イン・ディス・ワールド」(02)、「グアンタナモ、僕達が見た真実」(06)で国際問題を取り上げ、それぞれベルリン国際映画祭で金熊賞、銀熊賞を受賞したウィンターボトム監督が、今回はユーモアを織り交ぜながら経済第一主義の社会への問題提起に挑戦。資本主義のタブーを笑い飛ばしながら楽しむ“笑”撃作だ。
主人公リチャードのモデルは、昨年に破産申請をした「TOPSHOP」を始めとする複数のファストファッションブランドを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿。「24アワー・パーティ・ピープル」(02)の出演をきっかけに監督と交流を深め、本作で7度目のタッグとなるイギリスのカリスマ的コメディ俳優、スティーブ・クーガンが付け歯を装着して、嫌味なまでの富裕層を怪演。そしてリチャードに負けず劣らず金に目がない元妻を「グランド・イリュージョン」のアイラ・フィッシャーが演じるほか、「24アワー・パーティ・ピープル」のシャーリー・ヘンダーソン、Netflixオリジナルシリーズ「セックス・エディケーション」の主演で注目を集めるエイサ・バターフィールドらが共演する。
予告編では、富の象徴である日焼けした肌と不自然なまでに輝く歯を見せつけるリチャード・マクリディが、ファストファッション業界の頂点に君臨しながら「服は金の卵を産むガチョウだ」と言い切る。彼の元妻も「彼は駆け引きが好きなの」と評する通り、リチャードにとって大切なことはファッションへの愛ではなく、ただひたすらに“金”。発展途上国の下請け会社には限界を超える低予算でゴリ押しながら、部下にはパワハラ三昧。まさに最低最悪な経営者の日常が映し出される。
また本作は、本国公開時、イギリスのセレブリティと親交が深いウィンターボトム監督作品ということで、数々の俳優やアーティストがカメオ出演したことでも話題となった。予告編でもイギリスの人気歌手でプラチナディスク受賞歴もあるピクシー・ロットがリチャードの誕生パーティで歌う姿が確認できる。
「グリード ファストファッション帝国の真実」は、6月18日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
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