「田辺・弁慶映画祭セレクション2021」で野本梢監督のグランプリ受賞作品「愛のくだらない」など上映
2021年3月26日 11:00

第15回田辺・弁慶映画祭が11月19日から21日までの3日間、和歌山県田辺市の紀南文化会館で開催されることが決定。コンペティション部門の作品募集が4月13日からスタートする。昨年の第14回は、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、安全確保、感染予防などを考慮してオンラインでの上映・開催となったが、今年はリアル開催を目指し準備を進めている。
これまで多くの若手監督を輩出し、“インディーズの登竜門”と注目されている同映画祭。第14回は、入選8作品の中から野本梢監督の「愛のくだらない」が弁慶グランプリと映画.com賞、TBSラジオ賞は三浦克巳監督「親鳥よ、静かに泣け」、俳優賞は「いる」の礒部泰宏、キネマイスター賞は小川深彩監督「偽神」、そして観客賞は亀山睦実監督「マイライフ、ママライフ」が受賞した。
「愛のくだらない」は、地方局のアシスタントプロデューサーをしている33歳の女性が主人公。結婚や妊活、仕事に悩む一人の女性を通して、LGBTQやSNSといった今日的なテーマをドラマに取り込みつつ、それらを野本監督独自の眼差しで描き高い評価を得た。野本監督は長編3作目「RAIN DROPS」(仮)の製作が決定し、クラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/raindrops)で制作支援を募っている。
なお、第14回受賞作品や受賞監督の過去作などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2021」が、8月27日から9月16日までテアトル新宿、9月24日から30日までシネ・リーブル梅田で開催されることも決定し、チラシビジュアルが公開された。昨年の「田辺・弁慶映画祭セレクション2020」は、コロナ禍の影響で6月開催が延期となり、11月から12月にかけて開催された。
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