スピルバーグ監督40年の悲願実現 スティーブン・キング原作「タリスマン」をNetflixでドラマ化
2021年3月9日 13:00
スティーブン・スピルバーグ監督が40年近く熱望してきたスティーブン・キング原作「タリスマン」の映像化が、Netflixの参画によってついに実現の運びとなった。ドラマシリーズになるようだと、米ハリウッド・レポーターが独占で報じている。
キングがピーター・ストラウブとの共著で1984年に発表した「タリスマン」は、死の床にある母親を救うため、魔法の力を持つ“タリスマン”を手に入れようと、パラレルワールド間を行き来する12歳の少年ジャックの壮大な冒険を描いたファンタジーホラー小説。プロットに惚れ込んだスピルバーグ監督は、刊行前から当時契約下にあったユニバーサルを通じて映画化権を取得。以降40年近くものあいだ、映画化に向けた努力を重ねてきたものの、実現には至らなかった。
ドラマシリーズ化にあたっては、Netflix主導のもと、スピルバーグ監督率いる製作会社アンブリン・エンターテインメントのテレビ部門であるアンブリン・テレビジョンと、米パラマウント・テレビジョン・スタジオが共同で制作。Netflixの看板ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のクリエイターとして知られるマット&ロス・ダファー兄弟が、同ドラマのコラボレーターであるカーティス・グウィン(ドラマ「ウォーキング・デッド」「ナルコス」)とともに脚本と制作総指揮を務めるほか、スピルバーグ監督とダリル・フランク、ジャスティン・ファルベイがアンブリンを通じて、原作者のキングがパラマウントを通じて、それぞれ制作総指揮にあたる。
まだ企画の初期段階ということもあり、Netflixから正式な発表はなされていないが、スピルバーグ監督40年越しの夢が叶うのも時間の問題と言えそうだ。