【全米映画ランキング】キャラクター誕生80周年記念の映画「トムとジェリー」が首位デビュー
2021年3月3日 09:00
先週末の全米ボックスオフィスは、誕生80周年の人気キャラクターをアニメと実写を融合させて製作したファミリー向けコメディ「トムとジェリー」が約1400万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
コロナ・パンデミック下では「TENET テネット」(約2020万ドル)、「ワンダー・ウーマン1984」(約1670万ドル)に次ぐ3番目のOP興収となった同作。ニューヨークの高級ホテルを舞台に、猫のトムとネズミのジェリーがホテルスタッフの女性ケイラを助けるために奮闘する姿が描かれる。クロエ・グレース・モレッツ(ケイラ役)のほか、マイケル・ペーニャ、ロブ・ディレイニー、ケン・チョンらが出演。メガホンをとったのは「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」「シャフト」(2019)のティム・ストーリー。
2位は「クルードさんちのはじめての冒険」の続編「The Croods: A New Age」で、累計は約5200万ドルに。3位にはデンゼル・ワシントン主演の「The Little Things」が続いた。
本年度のゴールデン・グローブ賞(以下GG賞)でドラマ部門の作品賞と監督賞を受賞し、また一歩オスカーに近づいた「ノマドランド」は6位にランクアップ。一方、GG賞の助演男優賞を受賞したダニエル・カルーヤ出演の実録ドラマ「Judas and the Black Messiah」は7位にランクダウンした。
今週末は、最新ディズニーアニメ「ラーヤと龍の王国」、NBA選手を目指す中国系青年の成長を描く青春ドラマ「Boogie」などが公開予定。全米第2の市場規模となる約7.4%のシェアを有するニューヨーク市では、3月5日から「シアター入場者は定員の25%まで」あるいは「1スクリーンあたりの観客は最大50人まで」という制限付きながら映画館が再開されるため、興収増に期待がかかる。