子育てに悩み、葛藤し、奮闘する父 チャップリン「キッド」から着想を得た「旅立つ息子へ」新場面写真
2021年2月25日 14:00

東京国際映画祭のグランプリを2度受賞しているイスラエルの名匠ニル・ベルグマンの最新作「旅立つ息子へ」の場面写真が披露された。息子のために人生をささげる父親と、そんな父の愛情を受け止める青年の絆を、実話をもとに描く人間ドラマ。
自閉症スペクトラムの息子ウリの世話をするため、売れっ子グラフィックデザイナーというキャリアを捨て、田舎町でのんびりと暮らしているアハロン。別居中の妻タマラは息子の将来を心配し、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入がないアハロンは養育不適合と判断され、行政の決定に従うしかなかった。しかし入所当日、大好きな父との別れにパニックを起こすウリの姿を目の当たりにしたアハロンは、自分が守ることを決意し、2人の逃避行がはじまる。

場面写真は、アハロンが頬杖をついて深く考え込んでいる様子や、息子の腕を掴み心配そうに見守っているシーンなどを切りとっている。
本作は脚本家ダナ・イディシスの自閉症の弟と、彼女の父親をモデルに描かれており、イディシスの弟は、チャップリン演じる主人公が孤児の男の子を育てる親子の絆を描いた「キッド」を繰り返し見ているそう。そのエピソードに着想を得たベルグマン監督は、本作のキーとなる要素に「キッド」を取り入れ、「本作との共通点がありますし、あの名作が描く人間性や、思いやり、愛情はインスピレーションを与えてくれたと思っています。世界的に愛されている名画が、自分の監督作に登場していることは、純粋に幸せだと思っています」と語っている。

作品を鑑賞した著名人のコメントも披露され、南こうせつは「親子であれ夫婦であれ、静かにそっと心に寄り添う」、「NON STYLE」の石田明は「リアルすぎる親子の成長物語に目頭から液体が旅立っていくこと間違いなし」と涙したことを明かしている。
「旅立つ息子へ」は、3月26日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。
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