リブート版「ブレイド」にマーベル映画初の黒人女性脚本家を抜てき

2021年2月9日 11:00


抜てきされたステイシー・オセイ=クフォー
抜てきされたステイシー・オセイ=クフォー

マーベル・スタジオのリブート版「ブレイド」の脚本家に、米HBOのテレビシリーズ「ウォッチメン」でストーリー・エディターと脚本を担当した気鋭の女性脚本家ステイシー・オセイ=クフォーが抜てきされたことがわかった。米ハリウッド・レポーターが独占で報じている。

人間とバンパイアの血を継ぐブレイドは、世界制覇を目論む悪しきバンパイアたちを抹殺すべく、バンパイア・ハンターとして戦う孤高のダークヒーロー。ニューライン・シネマがウェズリー・スナイプス主演で製作した映画シリーズ3作品「ブレイド」(1998)、「ブレイド2」(2002)、「ブレイド3」(04)は、いずれも大ヒットを記録している。

2013年に映画化権を取り戻していたマーベルは19年7月、米サンディエゴで行われた世界最大級のポップカルチャーイベント「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」で、オスカー俳優のマハーシャラ・アリ主演によるリブート版「ブレイド」の製作を発表。2代目ブレイド役を務めるアリがサプライズで登壇し、多くのファンを沸き立たせた。

同紙によれば、マーベルはこの半年間、主演のアリ立ち会いのもと何人もの候補者らと面談を重ねてきたという。キャストやスタッフはもちろんのこと、キャラクター描写に関しても多様性と真実性が求められることを考慮し、黒人脚本家のみにターゲットを絞って慎重に検討した結果、マーベル映画初の黒人女性脚本家となるオセイ=クフォーに白羽の矢が立ったという。

オセイ=クフォーは、地元シカゴで劇作家としてキャリアを積んだのち、米Huluの思春期コメディ「PEN15(原題)」でハリウッド進出を果たし、エミー賞コメディシリーズ部門の脚本賞にノミネート。米HBOの大ヒットドラマ「ウォッチメン」のストーリー・エディター兼脚本家として注目を集めたのに続き、名優アル・パチーノを主演に迎えた米アマゾンのドラマシリーズ「ナチ・ハンターズ」でもストーリー・エディターを務めるなど、目覚ましい活躍を見せている。

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