マッツ・ミケルセン、ロッテルダム映画祭オンライン版オープニングで新作上映 トークも参加
2021年2月5日 16:30
コロナ禍の影響で、今年は第1弾のオンライン版と6月のフィジカル版の2回に分ける開催を決定したロッテルダム映画祭が、2月1日から7日まで、オンライン版を開催した。そのオープニングに、マッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画「Riders of Justice」が披露され、好評を得た。
監督は、「悪党に粛清を」や「未来を生きる君たちへ」の脚本家としても知られ、これまで4本の監督作すべてにおいてミケルセンとコラボレーションしてきた20年来の盟友、アナス・トーマス・イェンセン。それだけに、俳優としてのミケルセンの素晴らしさが存分に生かされた快心の出来となっている。
外地に派遣されていた兵士のマルクスは、列車事故で妻が死んだという知らせを受け、デンマークに帰国する。16歳の娘マチルドとふたりだけとなった彼は、悲しみとともに環境の変化、親としての責任を前に途方にくれる。そんなとき、事故の生還者である風変わりな男が彼を尋ね、事故ではなく陰謀だったと彼を説得。マルクスは妻の復讐を決心する。
「悪党に粛清を」の現代版のような復讐劇で、ブラックユーモアを含むジャンル映画の要素がありつつ、シリアスで感動的なドラマに着地している。「あ・うんの呼吸で、口を開く前から言いたいことをわかってくれる」と監督が言うミケルセンの名演が印象的だ。PTSD(戦争後遺症)の要素も手伝って、ポリティカリー・コレクトの真逆のようなキャラクターだが、こういう役にこれ以上ないというほど説得力を持たせられるのが、ミケルセンならでは。
現在ロンドンで、ジョニー・デップの後釜としてグリンデルバルド役に扮する「ファンタスティック・ビースト3(仮)」を撮影中の彼は、本映画祭が企画した「ビッグ・トーク」にオンラインで参加し、自身のキャリアや本作について語った。
役作りに関しては、「メソッド・アクティングというものはジャーナリストが語るもので、自分には関係ない。ただ準備を周到にするだけ」と、率直な意見を披露。またイェンセン監督との仕事について、「気心がしている監督だと、安心してチャレンジできるという利点がある一方、同じようなことを繰り返してしまうというリスクもあるから気をつけた。今回彼とはさらなる冒険ができたと思う」と語り、満足のほどをうかがわせた。
本作は2021から22年に日本でも公開が予定されている。(佐藤久理子)
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