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第16回大阪アジアン映画祭、巨匠アン・ホイの素顔を映すドキュメンタリー&石井裕也監督新作を上映!

2021年2月5日 14:00

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オープニング作品「映画をつづける」
オープニング作品「映画をつづける」

第16回大阪アジアン映画祭のオープニング&クロージング作品が決定。オープニングには、香港映画界の巨匠アン・ホイ監督の素顔を通して、生きることの力を描き出したドキュメンタリー「映画をつづける」(原題:好好拍電影/英題:Keep Rolling)、クロージングには、石井裕也監督が韓国を舞台に描く「アジアの天使」が上映されることがわかった。

「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに掲げる大阪アジアン映画祭。第16回は、スクリーン上映(第16回映画祭入選作品:コンペティション部門、インディ・フォーラム部門、その他特集企画・部門)を3月5~14日、オンライン上映「大阪アジアン映画祭オンライン座」(過去の映画祭上映作品:オープニング作品「WHOLE」)を2月28日~3月20日で実施。そのほか、プレイベントとして、大阪アジアン映画祭ポスター展、アジア映画ブックフェアなどを企画している。

オープニングを飾ることになった「映画をつづける」は、日本初上映作品。香港のアカデミー賞・香港電影金像奨で「桃さんのしあわせ」「黄金時代」などの作品によって最優秀監督賞に6度輝き、香港映画界の代表的存在となったアン・ホイ。本作では、70年に及ぶ彼女の人生を、豊富な映像資料と、家族や映画人へのインタビューで振り返っていく。アン・ホイは、キャリアの中で多くの浮き沈みを経験してきた。だが、映画への愛と信念は変わらず、常に市場の人々と同じ目線に立ち、これからも香港の人々のため“映画をつづける”と決意を語る。

インタビューでは、ツイ・ハークホウ・シャオシェンフルーツ・チャンティエン・チュアンチュアンジャ・ジャンクーなど中華映画界の重鎮のほか、シルビア・チャンアンディ・ラウなど、アン・ホイ作品に初期から出演し、彼女と親交の深い俳優が登場。ベテランの美術監督・衣装デザイナーとして活躍してきたマン・リムチョンが初監督を務め、音楽には大友良英が名を連ねている。

クロージング作品「アジアの天使」
クロージング作品「アジアの天使」
(C)2021 The Asian Angel Film Partners

世界初上映となるクロージング作品「アジアの天使」は、石井監督と主演・池松壮亮が韓国のキャスト、スタッフとともにオール韓国ロケを敢行した作品。オダギリジョー、「金子文子と朴烈(パクヨル)」で知られる実力派女優チェ・ヒソが参加し、95%以上のキャスト、スタッフが韓国チームという環境での映画製作が行われた。

物語は、病気で妻を亡くした青木剛(池松)が、8歳のひとり息子・学とともに逃げるように日本を去り、疎遠になっていた兄(オダギリ)が住むソウルに渡ることから始まる。兄は「韓国で仕事がある」と話していたが、実際はその日暮らしの貧しい生活で、想像していたものとは違った。剛はほとんど韓国語も話せないなか、怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。一方、タレント活動を行っているが、市場のステージで歌う仕事しか与えられないチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちながら、うまくいかない仕事や兄妹との関係に頭を悩ませていた。やがて、どん底に落ちた2つの家族が運命をともにし、ある奇跡が訪れる。

「映画をつづける」は、3月5日に大阪・梅田ブルク7で上映。「アジアの天使」は、3月14日に上映され、2021年内に全国公開。

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