追悼・5万回斬られた男 福本清三さん主演「太秦ライムライト」1月末に緊急放送
2021年1月21日 09:00

60年以上にわたって時代劇における“斬られ役”として活躍し、トム・クルーズ主演「ラスト サムライ」などにも出演、1月1日に死去した福本清三さん。福本さんが14年に初主演を飾った映画「太秦ライムライト」が、1月31日午後2時30分に時代劇専門チャンネルで放送されることが決定した。
1943年に兵庫県で生まれた福本さん。58年に15歳で東映京都撮影所に専属演技者として入所し、殺陣技術集団「東映剣会」に所属した。厳しい下積み時代を送り、20代後半からは危険なスタントの数々をこなすなど各作品に大きく貢献。映画やテレビ時代劇(TBS「水戸黄門」、テレビ朝日「暴れん坊将軍」、「遠山の金さん」シリーズほか)を中心に活動を続け、“斬られ役”俳優として人気を博す。トレードマークは、斬られる際に大きくのけぞる「エビぞり」。
東映とその関連会社が制作した大多数の時代劇に出演しており、“5万回斬られた男”の異名をとる。名脇役として長年、時代劇を支え続け、トム・クルーズ主演「ラスト サムライ」では寡黙なサムライ役に大抜てきされた。同作の撮影中に還暦を迎え東映を定年退職したが、その後も嘱託として在籍し活動。1月1日、肺がんのため京都市の自宅で死去した。77歳だった。

福本さんの初主演映画「太秦ライムライト」(1月31日午後2時30分に時代劇専門チャンネルで放送)は、斬られ役ひとすじのベテラン大部屋俳優の現在と、彼をめぐる人間ドラマを描く。喜劇王チャールズ・チャップリンの「ライムライト」を下敷きに、福本さん自身の人生や時代劇の現状を反映した内容のほか、故松方弘樹さんの殺陣、福本さんVS峰蘭太郎の立ち回りなど、時代劇ファンにはたまらないシーンが続々と登場する。
なお「太秦ライムライト」の本編終了直後には、さだまさしと福本さんの対談番組「さだまさし時代劇スペシャル!」(2013年に収録)が放送。さらに「時代劇、ここにあり~京都太秦の職人たち~」と題した福本さん出演作特集も企画されており、1月25日の午後11時には「スローな武士にしてくれ ~京都 撮影所ラプソディー~」、同26日午後11時には「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」、同27日午後11時には「伝説の殺陣集団 東映剣会」が放送される。
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