ヒップホップ黎明期を記録した伝説のドキュメンタリー「Style Wars」日本劇場初公開
2021年1月13日 11:00

ヒップホップ黎明期を記録した1983年製作のドキュメンタリー映画「Style Wars」が、3月26日から劇場初公開されることが決定した。このほど予告編とポスタービジュアルがお披露目された。
日本ではDVDリリースされたものの劇場未公開となっていた本作は、1970~80年代初頭の米ニューヨーク、サウスブロンクスで生まれたスプレー・アート”グラフィティ”をテーマに取り上げ、ラップやブレイキン(ブレイクダンス)など、のちに”ヒップホップ”として人々を魅了するカルチャーの生まれ落ちる瞬間をフィルムに焼き付けたドキュメンタリー。同時期に製作された「ワイルド・スタイル」(82)とともに、ヒップホップヘッズのバイブルとして語り継がれていた。
製作から40年近くが経った現在、登場する無名の少年たちは、バスキアやキース・へリング、バンクシーらへとバトンを繋ぎ、彼らはアーティストとして「作品」を手がけるように。さらには世界中のミュージシャンがラップを当たり前のように楽曲に取り入れ、ブレイキンが2024年パリ五輪の追加競技種目にも決定するなど、今ではメジャーカルチャーとなったヒップホップがどう誕生したのか、当時のリアルな空気感を映画館で体験できる1作だ。
ヒップホップカルチャーに造詣の深い作家・クリエーターのいとうせいこう氏は、「こんなフィルムが残ってるなんて! で、今回の生々しい記録でも明らかだが(『ワイルド・スタイル』でもわかる)、この頃のヒップホップ界隈にはヒスパニック系なども多かったのだ。こうした人種の、起源での混在は何度強調しても足りない」とコメントを寄せている。
3月26日から、渋谷ホワイトシネクイント、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
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