美術界に生きる人々の愛と欲望、芸術とビジネスの関係を映すドキュメンタリー「レンブラントは誰の手に」2月26日公開
2020年12月16日 12:00

美術館の舞台裏に深く切り込んだ「みんなのアムステルダム国立美術館へ」(14)のウケ・ホーヘンダイク監督の最新作「レンブラントは誰の手に」(原題「My Rembrandt」)が、2021年2月26日から公開される。このほど予告編とポスタービジュアルもお披露目された。
「光と影の魔術師」の異名を持ち、没後350年以上経った今でも絶大な人気を誇るオランダ、バロック絵画の巨匠レンブラントの作品と、その魅力に取りつかれた画商、貴族、コレクター、美術館の情熱、そこに生まれる物語をドラマティックに映したドキュメンタリー。美術界に生きる人々の愛と欲望を大胆に暴きながら、芸術とビジネスの複雑な関係に着目し、1枚の絵画に億単位の金が動く美術界の矛盾と可笑しさを、皮肉とユーモアたっぷりに描き出す。なぜレンブラントはこれほど人々を惹きつけるのか? 絵画はいったい誰のものなのか? レンブラントをめぐる人間喜劇であり、芸術についての根源的な問いを私たちに投げかける。
予告編は、新たなレンブラント作品を発見し、喜びに満ちた表情で当時を振り返る若き画商の映像から始まる。画商はレンブラントが描いた「ヤン・シックスの肖像」を所有する一族に生まれ、モデルとなった当主から代々その絵を大事にしてきた11代目ヤン・シックスだ。しかし、レンブラントの絵は贋作が多く存在することで知られ、雲行きが怪しくなっていく。また、富豪ロスチャイルド家が手放した2枚の絵画が、オランダとフランスの政治家を巻き込む問題に発展していく様もスリリングに紹介していく。
「レンブラントは誰の手に」は、21年2月26日から、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開。
(C)2019DiscoursFilm
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