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「はちどり」に続く、少女のひと夏の物語 釜山国際映画祭で4冠を達成した「夏時間」21年2月27日公開

2020年12月11日 15:00

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1990年生まれの新鋭ユン・ダンビが長編監督デビュー
1990年生まれの新鋭ユン・ダンビが長編監督デビュー
(C)2019 ONU FILM, ALL RIGHTS RESERVED

第24回釜山国際映画祭で4冠を達成した映画「Moving On(英題)」が、「夏時間」の邦題で2021年2月27日から公開されることがわかった。「はちどり」のキム・ボラ監督に続く新鋭ユン・ダンビが長編監督デビューを果たし、10代の少女の視点から家族や友人との関係を描いた。

夏休みのある日、10代の少女オクジュは、父が事業に失敗したため、弟ドンジュとともに祖父の家に引っ越した。緑が生い茂る大きな庭のある家に、母の姿はなかった。ドンジュはすぐに新しい環境になじむが、オクジュはどこか居心地の悪さを感じている。さらに、離婚寸前の叔母も同居し始め、ひとつ屋根の下に3世代が集まることに。オクジュはひと夏を通して、自分と家族の在り方に思いをめぐらせる。

画像2(C)2019 ONU FILM, ALL RIGHTS RESERVED

夏の西日、風に揺れる蚊帳、大きな居間とステレオセット、2階の窓際に置かれたミシン、真っ赤なスイカ、昼寝の間に見る夢――本作は誰しもの記憶に残っている、夏休みの懐かしい日々を繊細にとらえている。オランダの第49回ロッテルダム国際映画祭の「Bright Future 長編部門」でグランプリに輝き、「関係と感情の核心にまっすぐに迫る思慮深い家族の肖像」と評された。

あわせて、ポスタービジュアルと場面写真8点もお披露目。ポスターには、ユン監督が見つけた写真をきっかけに抜てきされたオクジュ役のチェ・ジョンウンと、大ヒットドラマ「愛の不時着」で知られ、ドンジュを演じた天才子役パク・スンジュンを活写。「ほんとうは夏休みなんて好きじゃない」というアンニュイな思いを伝えるコピーが切り取られている。

夏時間」は、21年2月27日から東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。

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