ジョニー・デップ出演CM放送でイギリスのテレビ局に苦情
2020年12月2日 11:00

英人気コンテスト番組「ブリティッシュ ベイクオフ」の放送中に、ジョニー・デップが出演するディオールの香水のCMが流れたことで、イギリスのテレビ視聴者から英広告規制局に苦情が寄せられるという事態が発生した。米The Wrapが伝えている。
デップは、元妻で女優のアンバー・ハードに暴力をふるっていたと報じた英タブロイド紙サンを名誉毀損で訴えていた裁判で、担当判事が当該記事の内容を「おおむね真実」との判断を下したことにより敗訴。裁判費用として84万5450ドル(約8800万円)をサン紙に支払うよう命じられたのに加えて、1作目からメインキャストとして出演していた人気シリーズ第3弾「ファンタスティック・ビースト3(仮題)」からも降板させられるなど、続けざまに痛手を受けている。
「ブリティッシュ ベイクオフ」は、イギリス全土から選ばれたアマチュア料理家たちが、毎週与えられるテーマに沿って焼き菓子作りの腕を競い合う人気料理コンテスト番組。英ガーディアン紙によればこのほど、同番組のシーズンフィナーレが本国イギリスで放送された際、デップが2015年から広告モデルを務めている男性用フレグランス「ソバージュ」のCMが流れ、その直後から放送を手がける英チャンネル4や英国広告規制局に「裁判で暴力をふるっていたことが証明されたジョニー・デップのCMを流すことはもちろん、彼がCMに出ていること自体も許せない」といった視聴者からの苦情が寄せられたという。
一方で、SNS上には「あのCMがまだ流れていることに感謝」「ジョニーを解雇しなかったディオールは偉い」といったファンからのエールも多数寄せられている。あるファンは、「ジョニーを応援するには、とにかく彼の出演作をストリーミング視聴しまくり、DVDやブルーレイを買いまくり、“ソバージュ”をつけまくるべし!」とのツイートに「#JusticeForJohnnyDepp(ジョニー・デップに正義を)」というハッシュタグを添えて投稿するなど、変わらぬ熱い支持を表明している。
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