大泉洋、主題歌・福山雅治に劉備役を絶賛されるも「本当に見てくれたのかな?」と不安
2020年11月4日 21:37
長年にわたり親しまれている「三國志」の史実を、福田監督の“新解釈”を盛り込んで映画化した意欲作。橋本さとし、高橋努、山田孝之、城田優、佐藤二朗、賀来賢人、岡田健史、橋本環奈、山本美月、岩田剛典、渡辺直美、小栗旬ら豪華キャストが結集した。この日は大泉&ムロ以外の共演者がパネルで登場するというシュールなオープニングに。怪訝な表情を浮かべた大泉は「ごめんなさい、パネルですか? ムロツヨシは(パネルじゃなくて)いるよね?」と確認。橋本のパネルを持ってお辞儀をさせていたムロは「こちらは“新解釈”の記者会見ということで宜しいですか?」といい、大泉は「このイベントは大事故ですか、大丈夫ですか? これだと、俺とムロが暇に見えますよ」とクレームを入れていた。
福田監督が“新解釈”したキャラクター設定により、大泉は「文句しか言わない劉備」、ムロは「人脈でのし上がっていく孔明」を体現する。大泉は「最初は僕と劉備が結びつかなかったんですが、福田監督からめっちゃぼやく劉備の役と聞いて、僕にもできそうだなと思いました」とニッコリ。ムロは「僕も福田監督から『自分は何もできないのに、できる人の知恵とか人脈を頼って成功していく孔明をやってほしいんだ。ムロくんにぴったりだし、役づくりいらないから』と言われて、福田監督は僕のことをどう解釈しているんだろうと(笑)」と明かす。大泉は、「福田監督が書いて、僕はやっただけですから。マリオネットですよ。何かあったら福田監督に言ってください。ただ、孔明はムロツヨシがめちゃくちゃ(独断で)やっているから」と水を向け、ムロを大いに慌てさせていた。
書き下ろし主題歌「革命」を担当した福山雅治に話が及ぶと、大泉は十八番のものまねを交えながら、「たまたま一緒にごはんを食べる機会があって、福山さんが『洋ちゃん、三國志のテーマ曲やりますよ。あの役かっこいいね。いいなあ、洋ちゃんかっこいいよ』と言ってくれました」と明かす。しかし、大泉はある疑いを持っているようで、「私、(福山さんは作品を)見てないんじゃないかと思うんですよ。後から聞いたら、プロデューサーは最後の部分だけ見せたのかな? 劉備は最後だけちょっとかっこいいけど、99%はかっこ悪いですからね。福山さんに主題歌を引き受けてほしいがために、かっこいい映画だと思わせたのかな? と疑っているんですよ」と訴える。ムロも「ご本人が見てこんな映画だって分かったら、主題歌から撤退するかもしれないですよ?」と続き、大泉は「そしたら慌てて、僕らで何か歌うしかない」と肩を落としていた。
「『三國志』ファンには見ないで頂きたい」「正直『キングダム』に出たかった」「『新解釈・三國志』の撮影で追いこまれていく感じは、映画というよりも、『水どう』(水曜どうでしょう)に近かった」など、大泉から様々な“ぼやき”が飛び出した本イベント。「映画に関する質問以外は禁止」というルールだったが、報道陣の中から「大泉さんは君主として城(白)をまとめる役どころですが……」と、NHK紅白歌合戦を想起させる質問が投げかけられる。先日、白組司会に決定した大泉は「(質問)うまいよね~! 紅白に出ることになりましてね。誰か早く聞いてくれないかなと思ってた」と大喜び。「大変光栄でしたが、プレッシャーがあって1日悩みましたね。劉備は即決でしたけども(笑)。毎年紅白歌合戦に元気をもらって次の年を迎えていたので、今度は私が皆さんに元気を与えたい……。いややっぱり、これはNHKで言いたいな」とふと我に返り、会場は笑いに包まれていた。
「新解釈・三國志」は、12月11日から全国で公開。
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