北村匠海、伊藤健太郎容疑者不在の舞台挨拶で胸中を吐露 「今日この場に来られなかった人たちにも支えられて…」
2020年10月30日 19:37

北村匠海が主演し、本日10月30日から全国330館で公開された「とんかつDJアゲ太郎」の初日舞台挨拶が、東京・丸の内ピカデリーで開催された。北村をはじめ、共演した山本舞香、浅香航大、池間夏海、メガホンをとった二宮健監督が登壇。出演者の伊藤健太郎が、10月29日に道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで逮捕されたことを受け、慎重に協議を重ねた結果、予定通りの公開となった。
冒頭で北村は目を潤ませ、声をつまらせながら胸中を吐露した。
「まずは本当に、無事映画が公開できたことと、正直『この映画をフラットに見てくれる方がどれだけいるのか』と不安な気持ちがあることと……。僕も今日、ここに立つことが少し怖かったり……、いろんな思いがありました。でも、この映画はコメディであり音楽映画であり、サクセスストーリーなので。撮影期間も僕ひとりではアゲ太郎という役は演じ切れなかったし、全員に支えられて、走り切ることができました。このステージにいる人、今日この場に来られなかった人たちに支えられて、2本足でここに立てていることが心強いですし、見に来てくれる方がいらっしゃることに幸せを感じています」
「少年ジャンプ+」に連載された同名ウェブコミック(原案:イーピャオ氏、漫画:小山ゆうじろう氏)を実写映画化した本作。老舗とんかつ屋の跡取り息子・アゲ太郎(北村)がクラブミュージックに魅了され、“とんかつ”も“フロア”もアゲられる男を目指す、抱腹絶倒のコメディを紡ぐ。
初挑戦となったコメディについて、北村は「『人を笑わせるのはすごく難しいな』と痛感しました。自己暗示的に『北村は(コミカルなお芝居を)やれる、北村なら大丈夫』と思いながら、いざ始まると不安でいっぱいになっちゃって。浅香くんにも『今の面白かった?』と確認しながらやっていました」と振り返る。北村に相談されたという浅香は、「僕も『面白いよ!』と返したりして(笑)。皆で1つのものを探って、どんどん仲良くなっていきました」とニッコリ。北村は「(浅香くんと)人としての空気感が似ているんですよ。すごく悩んだり考えたり」といい、山本も「確かに! 静かなタイプだしね」と賛同していた。
印象的なシーンを問われた山本は、劇中でアゲ太郎が、ダンスで憧れの女性・苑子(山本)にアピールする場面をチョイス。「あのシーン、けっこうやったじゃん(笑)? 二宮監督がNGを出されるので(笑)、10回くらいやりました。(北村さんは)毎回ダンスを変えてくるんですよ。やっぱりアーティストをやられていて、天才なので踊れちゃう。でも、時々見える北村くんの顔にじわじわきて。一生懸命さに笑っちゃって、私がNGを出して、踊らせちゃいましたね」と暴露。二宮監督も「アゲ太郎(を演じる北村さん)が、何でもできちゃうから。どういう踊り方が正解なのか探っていて、北村くんの背中をさすりながら『もう回行かせて』と言っていました」と振り返り、北村は「求愛で踊ったりする鳥のイメージだったんですが、段々その気持ちも折れてきて。無心で体を動かしている瞬間もありました」と打ち明けた。
最後に北村は、「今日の朝、急遽欠席してしまった番組に、たくさん迷惑をお掛けしました」と謝罪。「僕は決して、(自分のことを)可哀想なやつではないし、とても幸せ者だと思っています。本当に人に恵まれて……」と、懸命に言葉を紡ぐ。そして来場した観客に、「皆さんが今日ここにきてくれて、映画を見てくれること、本当に感謝しています。素敵な映画です。いろんな良さが詰まっているおもちゃ箱みたいな映画です、楽しんでいってください」と、メッセージを伝えた。そんな北村にエールを送るかのように、会場は観客が持つタンバリンの音で満たされていた。
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